※2023年12月27日15時39分更新
26日のニューヨーク金先物相場は上昇し、重要なレジスタンスエリアの入口に到達した。このレポートでは、2023年最終週に向けて重要な水準に焦点を当て、ゴールドとドル/円をテクニカル面から考察する。
ゴールド、ドル/円の見通し
- 26日のニューヨーク金相場は上昇するも、収束レジスタンスの突破には至らず
- ドル/円は方向感に欠け、200日単純移動平均線をやや下回る水準で推移
- 本レポートでは、2023年最終週における重要な水準に焦点を当て、ゴールドとドル/円をテクニカル面から考察する
26日のニューヨーク金先物相場(XAU/USD)は、クリスマス休暇明けで薄商いの中、2,065ドルと約0.7%上昇して取引を終えた。7月下旬以来の安値水準に近づいたドルの下落に後押しされ、金買いが優勢となった。
26日の上昇により、ゴールド価格(ドル建て)は2,070―2,075ドルにまたがる重要なレジスタンスエリアの入り口に到達した。ただ、過去にこのエリアを何度か突破しようと試みたものの失敗に終わっており、今回も歴史が繰り返される可能性がある。
現在の水準から下降した場合は、2,050ドルがサポートとなり、その後は2,010ドルが控えている。強気派はこの下値を死守したいところだが、失敗した場合は下落の勢いが盛り返し、1,990ドルに向かって下落する可能性がある。さらに下げ幅を広げれば、焦点は1,975ドルに移る。
一方、2,070ドル/2,075ドルの上方ブレイクが確立されれば、上昇の勢いが加速し、ゴールド価格は2,100ドルを上回る水準で値固めを開始する条件が整いそうだ。そのまま地合いの強さが続けば、史上最高値2,150ドルを再び試す可能性がある。
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変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | 12% | -6% | 3% |
週次 | 7% | 2% | 5% |
ゴールド価格 テクニカルチャート
資料:TradingView
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ドル/円 テクニカル分析
26日のニューヨーク外国為替市場でドル/円は小幅上昇したが、200日単純移動平均線(SMA)を回復することはできなかった。この移動平均線を下回る展開が続けば、売り圧力が再燃し、12月の安値140.95へ向けて下落する可能性がある。この安値がサポートとなるかもしれないが、割り込んだ場合は139.50を目指す展開となろう。
一方、買い手が主導権を握り、価格が200日SMAを上回った場合は、144.80がレジスタンスになるだろう。この壁を越えることは強気派にとって困難だが、ブレイクアウトに成功すれば、146.00に向けて上昇する好条件が整いそうだ。さらなる上昇局面では、147.20へのトライが注目される。
ドル/円 テクニカルチャート
資料:TradingView
--- DailyFX.com マーケットストラテジスト ディエゴ・コルマン著
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