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金価格上昇、米銀行の発表きっかけに米国債利回りが低下。市場の関心は米NFPに

金価格上昇、米銀行の発表きっかけに米国債利回りが低下。市場の関心は米NFPに

※2023年3月10日16時59分更新

金、金/ドル、米銀行の先行き不透明感、米NFP、テクニカル分析 - トーキングポイント

  • 9日の米国市場では米国債利回りが低下し、金相場は上昇した
  • 米銀行の先行き不透明感がFRBの利上げ予想に反映されている
  • 金相場は今、米非農業部門雇用者数の発表に注目している
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9日のニューヨーク金先物相場は、全体的に不安定な値動きとなったが、前日比0.86%高で取引を終了した。これは、1日の上げ幅としては、ほぼ1週間で最大となった。値動きのほとんどは米国株の取引時間中に起こった。ダウ工業株30種平均、S&P 500種株価指数、ナスダック100指数はともに下落し、株式市場に対する投資家の心理状態を数値化した「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数は急上昇した。

9日の米国株安は、銀行セクターに対する懸念が要因と言える。スタートアップやベンチャーキャピタル(VC)との取引で知られる米銀行持ち株会社SVBフィナンシャル・グループは資本増強の措置を講じると発表し、暗号資産関連企業からの預金を集めてきたシルバーゲート・キャピタルは業務の縮小を明らかにした。両社の取引先が資金繰り確保のため、預金を引き出すのではとの懸念が高まっている。

今回の米銀行の発表は、歴史的な高金利が米経済に打撃を与えている証左に見える。(国債など)「無リスクな」高金利を享受できるようになり、投資家はよりリスクの高い投資から遠ざかろうとしているようだ。

銀行セクターに対する懸念が、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待を後退させた。実際、これまで予想されていた1年後の25ベーシスポイントの利上げはもう織り込まれていない。これが、9日の米国債利回り低下につながった。米国債利回りの低下は、利子のつかない金先物にとってはプラスである。現金などの金融資産が生み出す期待リターンが将来的に低下する見込みがあると、金相場にとっては好条件となる傾向にある。

このことを念頭に置きつつ、市場はきょう10日(日本時間22時30分)に発表される重要な米経済指標である非農業部門雇用者数(NFP)に注目している。2月の米NFPは前月比22万5,000人の増加、失業率は3.4%と低水準で安定的に推移していると見られている。米雇用市場が引き続き、堅調ぶりを見せれば、ややハト派に傾いたFRBの政策見通しに冷や水を浴びせることになりかねない。そのような結果となれば、金相場は下げに転じ、9日の上昇分を帳消しにする可能性は否定できない。

金/ドル (XAU/USD) 日足チャート

資料:TradingView

金価格は、2月の安値1,804をわずかに上回る水準で上昇に転じた。20日単純移動平均線(SMA)が50日SMAを下回るデッドクロスが示現しており、テクニカル分析見通しは弱気である。価格の上昇が続けば、50日SMAがレジスタンスとして機能する可能性がある。一方、50日SMAを割り込んだ場合は、1,787のミッドポイントが視野に入ってくる。

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--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著

ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。