メイン コンテンツへスキップ

本ウェブサイトは、お客様に最高のブラウジング体験をしていただくためにさまざまなクッキー(Cookies)を使用しています。本ウェブサイトを引き続き利用されることにより、クッキー(Cookies)の利用に同意したものとみなされます。
クッキー(Cookies)ポリシーの詳細については、こちらまたはサイト下部にあるリンクをご確認ください。最新のプライバシーポリシーはこちらをご覧ください。

無料トレードガイド
購読する
Please try again
Select

ライブウェビナーイベント

0

経済指標カレンダー・イベント

0

通知を受け取る

ライブウェビナーイベント
経済指標カレンダー・イベント

もっと見る もっと見る
金価格見通し:ドルと明暗分ける、FOMCで来年の利下げを示唆

金価格見通し:ドルと明暗分ける、FOMCで来年の利下げを示唆

ディエゴ・コルマン, ストラテジスト
原著者
居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

共有する:

このページの内容

※2023年12月14日12時16分更新

FOMCは12―13日に開催された定例会合で、3会合連続で金利を据え置くことを決定した。これを受け、金相場は上昇、ドルと米金利には下押し圧力が強まった。金相場の今後の動きとは?

FOMCによる金利決定のポイント

  • FRBは予想通り、政策金利の誘導目標レンジを5.25―5.50%に据え置いた
  • 金利予測分布図(通称ドットプロット)は、2024年に75ベーシスポイントの利下げ実施を予測。市場予想よりも利下げ幅はやや小さいが、方向性は同じ
  • FOMCの政策金利発表後、金とドルは異なる反応を示した
米ドル相場見通し【無料】
米ドル相場見通し【無料】
推薦者: ディエゴ・コルマン
最新のドル相場見通しが無料でダウンロードできます
ガイドを入手

<必読>ナスダック100見通し:約2年ぶりの高値更新も、FOMC会合で下げに転じる?

米連邦準備制度理事会(FRB)は13日、2023年最後の金融政策決定会合を終え、市場の予想通り、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利を現在のレンジである5.25―5.50%に据え置くことを全会一致で決定した。

3会合連続で現状維持を決定したのは、2022年以降すでに525ベーシスポイント(bp)の引き締めを実施し、リスクがより均衡する段階に達し、両面的なものとなったため、インフレとの戦いの終盤戦においてより慎重に進める戦略の一環である。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明に焦点を当てると、委員会は経済活動に関する見通しを引き下げ、最近の経済指標が緩やかな成長を示していることを認めたが、年初から緩やかではあるが、今でも米雇用者数は順調に伸びている点を指摘し、米労働市場の力強さが確認されたとしている。

資料:DailyFX経済指標カレンダー

消費者物価については、「インフレは依然として高水準にある」という従来の表現に、「この1年でその傾向は緩和している」と付け加えられており、先行きに自信を示した。

フォワードガイダンスに目を移すと、FRBは緩やかな引き締めバイアスを維持したが、「適切と思われるあらゆる追加的な政策引き締めにおいてもその程度を決定するうえで」とし、文言の中に「あらゆる」という言葉を追加した。これは、このバイアスに対する確信のなさを反映しており、利上げサイクルが本当に終了したことを示唆している。

推薦者: ディエゴ・コルマン
原油相場に影響を与える主なファンダメンタルズ要因とは?
原油相場に影響を与える主なファンダメンタルズ要因とは?
金のトレード方法
金のトレード方法
原油のトレード方法
原油のトレード方法
推薦者: ディエゴ・コルマン
コモディティをトレードする方法
ガイドを入手

FRBの経済見通し

GDP、失業率、コアPCE

FOMCメンバーによる最新(12月)の経済見通しでは、9月に公表された四半期予測と比較して重要な修正があった。

まず、2023年の米国内総生産(GDP)は前回の2.1%から2.6%に上方修正された。来年については、1.5%から1.4%へと小幅に下方修正されたが、依然としてリセッション(景気後退)の兆候はないことが示された。

労働市場に目を向けると、失業率の見通しは、今年は3.8%、来年は4.1%にそれぞれ据え置かれた。雇用喪失を抑える経済力への信頼を反映していると言える。

FRBが重視するインフレ指標である個人消費支出(PCE)については、3カ月前に発表された予測値3.7%を大きく下回る3.2%で今年を終えるとしている。2024年は、前回予測の2.6%を少し下回る2.4%に低下すると予測している。

FRBの金利予測分布図

FOMCメンバーが将来の政策金利を予想する金利予測分布図(通称ドットプロット)は、数年間の金利動向を示すが、今回はいくつか注目すべき変更が加えられた。

9月時点では、FOMCメンバーは2023年末の政策金利を5.6%(5.50―5.75%)と予想していたが、過去数回の会合で据え置いたこともあり、現在は5.4%(5.25―5.50%)で今年を終えようとしている。また、その時点で、FRBは2024年の政策金利を5.1%と予想しており、ピーク金利から50bpの緩和を示唆していた。

13日に発表された12月のドットプロットでは、2024年の誘導目標レンジは4.6%(4.50―4.75%)に低下すると予想されている。これは75 bpの利下げを意味するが、低めのターミナルレート(利上げサイクルにおける最終着地点)からの緩和だ。13日の発表前は、市場は今後12カ月間の利下げ幅を約106bpと見ていたため、FRBの見通しは徐々に市場予想に収束しつつある。

下表は、FRBが更新したマクロ経済予測の要約である。

資料:FRB

金相場見通し【無料】
金相場見通し【無料】
推薦者: ディエゴ・コルマン
最新の金相場見通しが無料でダウンロードできます
ガイドを入手

FOMCによる政策金利の発表が伝わった直後、金相場は大きく上昇し、上昇幅を拡大した。その一方で、FRBが来年、0.25%の利下げを3回実施すると予想し、インフレについてよりバランスの取れた見通しを示したため、米国債利回りとドルには強い下落圧力がかかった。FRBがよりハト派的なスタンスをとり始めたと市場が解釈したためだ。13日の市場の動きは短期的には収束する可能性があるが、見通しをより明確なものにするために、トレーダーはパウエルFRB議長の記者会見を注意深く見守る必要がある。

ドル、利回り、金価格のチャート

資料:TradingView

--- DailyFX.com マーケットストラテジスト ディエゴ・コルマン著

新たなレポートの配信等はXアカウント @DailyFXJapan で確認できます。

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。