※2023年11月9日15時15分更新
豪ドル/米ドルは先週、主要なレジスタンス水準を突破して力強く上昇したが、その後は弱気に急転換しており、これは偽りのブレイクアウトだったようだ。
豪ドル/米ドル見通し
- 豪ドル/米ドルは100日単純移動平均線付近のレジスタンスの突破には至らず、反落が加速
- 先週の上方ブレイクは偽りのブレイクアウトだった模様
- このレポートでは、今後数日間の豪ドル/米ドルの取引で注目すべき主要なテクニカル水準について考察する
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豪ドル/米ドル テクニカル分析
オーストラリアドルは月初に短期間だが米ドルに対して大きく上昇した。0.6300付近の水平サポートから反発し、上値を切り上げる展開となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での決定や米経済指標が予想を下回ったことを受けて米ドル相場が軟化すると、豪ドルは先週後半に上昇の勢いが増したが、週明け6日には100日単純移動平均線付近で足踏み状態となり、その後急反落した(上方ブレイクは偽りのブレイクアウトだったようだ)。
豪ドル/米ドルのレジスタンスからの後退は、数日前のオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の金融政策発表と相前後していた。RBAは政策金利を25ベーシスポイント引き上げ4.35%としたが、さらなる引き締めには言及せず、利上げサイクルが終わりに近づいていることが示唆された。RBAの慎重な姿勢は豪ドル安を進行させ、豪ドルの先行き不透明感は強まった。
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今後の展開としては、50日単純移動平均線と重なる0.6400付近での値動き/反応に注目することが重要である。このサポートゾーンが崩れれば、短期的に売り圧力が強まり、次の底値である0.6350に向けて下落する可能性がある。豪ドル/米ドルは、リトレースメント(引き戻し)の過程でこのエリアで底値を確立する可能性があるが、ここを割り込んだ場合は0.6300レベル付近に位置する今年の安値圏を再び試す可能性が出てくる。
一方、豪ドル/米ドルが安定し、現在の水準から反発した場合は、0.6460がレジスタンスとなろう。このテクニカルバリアを上抜ければ、新たな買い手が市場に参入し、0.6510へ向けて上昇する条件が整う可能性がある。下降が終了したことが確認され、豪ドルが持続的に回復することが示唆されるためには、この天井の突破が不可欠である。これが実現すれば、強気派は200日単純移動平均線に照準を合わせるかもしれない。
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変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | 16% | -5% | 4% |
週次 | -11% | 17% | 1% |
豪ドル テクニカルチャート
資料:TradingView
テクニカル分析入門
サポートとレジスタンス
推薦者: ディエゴ・コルマン