原油価格のトーキングポイント
- 原油価格は、先週金曜にフィボナッチのサポート水準が支えとなり、続伸している
- 短期的な下降ウェッジが示現しており、レジスタンスは別のフィボナッチ水準と一致している。買い優勢となれば、強気トレンドに転じる可能性がある
- 本記事で提示される分析は、プライスアクション(値動き)とチャートパターンに基づいています。プライスアクションやチャートパターンについてもっと知りたい方は、DailyFX 学習コンテンツをご覧ください
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今週のウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物は、先週金曜にフィボナッチのサポート水準が下値を支えたこともあり、今のところ反発の勢いを維持している。このサポートは週明けの取引時間にかけて支えとなり、WTI原油先物は心理的水準75を上回る水準まで回復した。もちろん、大きな問題は、これが意味のある安値なのか、それとも60台へ回帰する途中の単なる短期的な自律反発狙いの買いなのか、ということだ。
短期チャートでは、13日朝(米国時間)に高値を切り上げ、77-78.49ドルのレジスタンスゾーンを再び試す可能性が出てきたように見える。
WTI原油先物 2時間足チャート
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チャート作成:ジェームズ・スタンレー、資料:Tradingview
一歩下がって、ここ最近の反発を検証してみると、弱気トレンドが顕著であることに変わりはないが、サポート付近では弱気派の勢いが鈍くなるため、下降ウェッジの形成に至っている。下降ウェッジの示現は、より大局的な強気トレンドへの反転の可能性を提示しているが、トレンドの転換にはまず、77から78.49まで続くレジスタンスを上回らなければならない。このレジスタンスは、2022年3月の主要な動きから12月21日までの動きを反映したフィボナッチ・リトレースメント76.4%と78.6%の水準である。
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WTI原油先物 4時間足チャート
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チャート作成:ジェームズ・スタンレー、資料:Tradingview
さらに掘り下げてみると、強気な側面があることがなぜ面白いのかが見えてくる。原油価格が、米国が戦略石油備蓄(SPR)を再補充し始めるかもしれないと噂される数字に近づくにつれ、別のサプライズ要因が現れない限り、弱気の勢いが続くことにあまり驚きはないだろう。
しかし、強気派が動こうと思えば、強気な反転は可能な構造になっている。短期的な下降ウェッジを上方ブレイクすると、81.30の水準付近に位置するサポートからレジスタンスに転換した重要なスポットを再び試す道が開かれる。
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WTI原油先物 日足チャート
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チャート作成:ジェームズ・スタンレー、資料:Tradingview
--- DailyFX.com シニアストラテジスト兼学習コンテンツヘッド、ジェームズ・スタンレー著
スタンレー氏に連絡するには、Twitter で @JStanleyFX までお願いいたします。