FXにおけるプライスアクションとは?
プライスアクションとは、マーケットの値動きの研究または分析です。トレーダーはプライスアクションを使用して意見を形成し、トレンド、重要な価格水準、適切なリスク管理についての判断の基盤とします。トレンド分析は多くの場合プライスアクショントレードの最初のステップとなります。プライスアクション指標のその他すべての要素にはプライスアクション分析を始めるためにトレンドが土台となります。
特徴的なプライスアクションチャート:




最初の指標としてのプライスアクションとテクニカル指標を組み合わせた手法
テクニカル分析のセットアップは通常、評価の最初の形であるプライスアクションから始まります。指標を使用する時に最初に覚えるべきことは、指標はプライスアクションの機能だということです。トレードになると指標自体は最終ツールではなく、むしろプライスアクションの陰に隠れてしまいます。プライスアクションは、指標がチャート上で最終的に提供する情報を左右します。そのため、トレーダーはエントリーシグナルのために指標を見る前に、どのようなプライスアクションがおこなわれているか(つまりトレンド)を判断しなくてはなりません。トレンドを判断したら、トレーダーは指標を見てトレンドの方向でエントリーシグナルを探します。トレーダーは金融商品の値動きに応じてトレードするため、焦点は指標の値の変化ではなく、価格の変化にあります。一部のトレーダーは、トレードの判断と分析を純粋にプライスアクションのみに頼り、また別のトレーダーはプライスアクションとサポートシステムとして機能するテクニカル指標の組み合わせを好みます。
テクニカル指標はプライスアクションの派生物です。指標がチャート上で提供する情報をプライスアクションが左右します。これらの指標は、様々な期間における価格データを使用して計算され、エントリー、エクジット、ストップまでの距離の基準を具体的に提示します。トレンド分析もまたマーケット分析において重要です。トレンドの方向性は時間足によって異なります。
USD/ZARプライスアクションの例:

上のUSD/ZARチャートは、トレードのセットアップにおけるプライスアクションとテクニカル指標の典型的な関係を示しています。チャートの設定は、上昇トレンド(青の線)を認識するプライスアクションで始まり、この線はこの例においてサポートラインとしても機能します。移動平均線(MA)を追加することでさらに、20日、50日、200日の移動平均線の上側に価格があることから短期のトレンド方向が確認されます。
ストキャスティクスを使用することにより、市場は現在ほぼ売られ過ぎの領域に入っており、さらに強含みで上昇基調にあることが示唆されます。エントリーのタイミングを計るには、ストキャスティクスを注視するとともに、値動きがサポートライン(青の線)に近づいていることにも注目する必要があります。価格がこの水準に達すると、トレーダーは適切なリスク管理をおこなった上でロングポジションのエントリーを検討します。



FXにおけるプライスアクションとテクニカル指標: まとめ
プライスアクションは幅広いテクニカル分析手法で、これにはトレーダーがマーケット分析に適用する様々なトレード戦略が組み込まれます。テクニカル指標はプライスアクションと組み合わせるとよく機能し、トレーダーはより正確なトレードの判断をすることができます。