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豪ドル/米ドル見通し:チャネルブレイクアウトで強気を維持か?

豪ドル/米ドル見通し:チャネルブレイクアウトで強気を維持か?

居林有里, 翻訳・編集主幹
翻訳者

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このページの内容

※2023年12月19日11時09分更新

豪ドルは、ファンダメンタルズ面からみて良い状態にあり、対ドルで進んでいる最近の上昇基調が続きそうだ。しかし、テクニカル面では、強気継続の前に短期間のあや押し(一時的な下落)があることが示唆されている。

豪ドル/米ドル見通し:価格、チャート、分析

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豪ドルのファンダメンタルズ要因

オーストラリアドルは、先週末に米ドル指数がやや持ち直したにもかかわらず、ここ数週間の上昇を維持している。豪ドルは、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が11月の金融政策決定会合で政策金利を引き上げて以来、上昇が続いている。

豪ドルは、先週の米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定会合後に米ドル安が進んだ流れと歩調を合わせるように、上昇トレンドにある。ただ、オーストラリア経済には減速の兆しが見られ、サービス業と総合的な経済活動を示す指標の両方が縮小している。

現在の水準がRBAの政策金利のピークであったとしても、パウエルFRB議長の発言を踏まえると、豪ドルが主導権を握ることに変わりはないだろう。FRBは2024年に75ベーシスポイントの利下げを見込んでいるが、RBAはまだそのようなハト派的なトーンは打ち出していない。RBAはいずれ、ハト派寄りの姿勢を示し、豪ドルの上昇に歯止めをかける可能性があるが、今のところ、もう少しタカ派的なトーンを維持しそうに見える。

RBAが年末、あるいは2024年にかけてどのように利下げに舵を切るか、興味深く見守っていきたい。

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今週の相場展開

今週は、特に米国から多くの経済指標が発表される。これらの発表を受け、FRBのフェデラルファンド(FF)金利予想に若干の変化が見られる可能性がある。経済指標に反応して金利予想が変化する傾向は2024年も続くだろう。

しかし現時点では、どのようなデータ発表も永続的な影響を与える可能性は低く、短期的に金利予想に修正を加えるにとどまる公算が大きい。18日には、米サンフランシスコ地区連銀のメアリー・デイリー総裁が、過度な引き締めを避けるため3回の利下げが必要となるだろうと述べたと伝わった。ただ、デイリー総裁は、利下げはインフレ率の動向次第とも指摘しており、利下げが絶対的なものではないことを示唆している。最近の中東情勢の緊迫化がインフレを再び押し上げ、世界景気の減速につながる可能性も排除できない。来年に向けて実に興味深い時期が待っている。

市場を動かすすべての経済指標と経済イベントについては、DailyFXのカレンダーをご覧ください。

今後の値動き

豪ドル/米ドル (AUD/USD)

豪ドル/米ドルは2023年3月以来続いていたチャネルをついにブレイクアウトした。このブレイクアウトは先週木曜に発生し、豪ドル/米ドルはそれ以降、失速している。一般的な値動きとしては、通常、反落前に発生しやすい高値圏での高値切り上げが実現したところである。米ドルは先週金曜に反発したものの、豪ドル/米ドルを押し下げるには至らず、筆者が予測していたあや押しが実現するかは懐疑的だ。

しかし、もしあや押しとなった場合は、上昇トレンドラインが機能するかどうかに細心の注意を払いたい。だが、その前に0.6690と0.6590にサポートがあり、これが維持されるがどうかに注目している。

一方、豪ドル/米ドルがここから上昇し続ける場合、0.6790と0.6890がそれぞれ当面のレジスタンスとなろう。

注目すべき主要レベル

サポート水準

  • 0.6690
  • 0.6590
  • 0.6500

レジスタンス水準

  • 0.6790
  • 0.6890
  • 0.7000(心理的水準)

豪ドル/米ドル 日足チャート

資料:TradingView、チャート作成:ザイン・バウダ

IGクライアントセンチメント指標

IGクライアントセンチメント(IGCS)指標によると、豪ドル/米ドルを取引するトレーダーの51%が現在ショートポジションを保有している。IGCSは逆張り指標として機能する傾向があることを考慮すると、これはあや押しとなるかもしれないという筆者の仮定を裏付けるものだろうか?

クライアントセンチメント指標の使用に関するヒントやコツについては、以下の無料ガイドをダウンロードしてください。

豪ドル/米ドル 混合
データ提供:
の顧客はネットロングです。 の顧客はネットショートです。
変動 ロング ショート 建玉
日次 17% -5% 4%
週次 -12% 18% 2%
プライスアクションとの関連性
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--- DailyFX.com ザイン・バウダ著

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