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「1月効果」とは?米国株や日本株で有効?FXのアノマリーもプロが解説!

「1月効果」とは?米国株や日本株で有効?FXのアノマリーもプロが解説!

DailyFX, Research
原著者
DailyFXJapan, Research
翻訳者

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このページの内容

クリスマスと年末年始が終わると、お祭り気分も収まり、社会は静かな日常へと戻ります。1月は季節的に楽しみが少なくなりますが、株式市場では気分が高揚するような強気な動きが期待できるものでしょうか?それとも、ドル安になることが多いという傾向を活用すべきでしょうか?

本記事では、1月効果(ジャニュアリーエフェクト)とは何か、その歴史的な傾向や、この時期特有の株式やFXの分析方法を探っていきます。

株の有名なアノマリー「1月効果」とは?

1月効果とは、1月に株価が上昇トレンドを示しやすくなる季節的な現象のことです。1月効果は米国の中小型株に見られる現象として、広く認識されているアノマリー(市場での経験則)の一つです。

しかし、それは本当なのでしょうか。確かに歴史的な傾向は存在します。

何が1月効果を生み出しているのか

1月効果はキャピタルゲインを相殺するために、損失の出ている株式や投資信託等を売却することによって引き起こされる12月の大幅下落が原因であるとよく言われています。その結果、資産価格が低迷し、年初に魅力的な買い場が生じると考える人もいるようです。

また、1月の株式マーケットのトレンドは、投資家が季節のボーナスを株式に投資することによっても説明できますが、新年に向けて新たなポートフォリオを構築しようとする投資家の心理も影響していると考えられます。

1月効果の米国株や日本株などへの影響例

以下の表は、近年において、1月効果が主要株価指数にどの程度の影響を与えたかを示しています。各年とも、1月の最初の取引日の始値から月末の取引日の終値までの指数の価格を測定し、その期間中の増減率を表示しています(1%未満は四捨五入)。

表からわかるように、S&P500、上海総合指数(SSE)は過去24年のうち12回は1月に価格が上昇し、DAX30は11回、FTSE100は9回、そして日経平均は8回上昇しています。また、2019年と2023年の1月においては全ての指数が上昇を示しました。

24年間の1月の株式トレンド

S&P 500FTSE 100DAX日経平均上海(SSE)
2000-5-9-2+3+12
2001+3+1+6-0-0
2002-2-1-1-6-9
2003-3-9-5-4+10
2004+2-2+2-0+6
2005-3+1-0-1-6
2006+3+2.5+5+2+8
2007+1-0+3+0+2
2008-6-9-15-10-16
2009-9-6-11-11+8
2010-4-4-6-4-9
2011+2-0+1-1-0
2012+4+2+9+3+4
2013+5+6+1+5+4
2014-3-3-3-8-4
2015-3+3+8-0+1
2016-5-2-7-7-27
2017+1-0+1-1+2
2018+5-2+2+0+5
2019+9+4+7+6+3
2020-1-3-2-0-3
2021+1-0-3+0+0
2022-5+1-3-7-8
2023+6+4+8+6+5

1月効果の分析方法

1月効果を分析するには、まず、ホリデーシーズン前後に下落する可能性のある銘柄を見極めることから始めます。年末に株価が下がるのは、個人投資家が12月に損失が出ている銘柄を売却してキャピタルゲインを相殺する「タックス・ロス・セリング」が原因であることが多いのですが、それに加えて、年間を通じて株式に影響を与える通常のファンダメンタルズ要因によるものもあります。

このような低迷した銘柄は、熟練した投資家であればうまく活用できる可能性もありますが、銘柄選択には大きなリスクがともないます。

米国と日本株の月別アノマリー一覧

その他にも、米国株日本株にはさまざまなアノマリーがあります。代表的なものを以下で紹介していきます。

【日本】節分天井彼岸底:1月効果の株高が波及して2月上旬まで上げ(節分天井)、そしてそこからの反動や、3月決算に向けた調整売で下げる(彼岸底)、というアノマリー

【日本】4月効果(新年度効果):日本では4月が新年度となり、新規の投資の資金がマーケットに流入することで株高を生むといわれている

【米国】セル・イン・メイ(5月は売れ):5月は下降トレンドの起点となりやすいことから、ポジションを売り払うとよいというアノマリー

【日本】夏枯れ相場:7月から8月にかけて、マーケットが閑散期に入り、出来高が減少したり株価が軟調になったりするというアノマリー

【日本】彼岸底:9月中旬から下旬にかけて株価が下落するというアノマリー

【米国】ハロウィン効果:9~10月の下降トレンドを経て、10月31日のハロウィンの頃を境に株価が反発して上昇トレンドに転換するというアノマリー

【米国・日本】12月株安:12月は節税を目的とする利益確定が多くなり、株価が下がりやすいというアノマリー

FXの有名なアノマリー「1月ドル安」とは?

FXでは、1月は米ドル安になりやすいといわれています。本当に歴史的な傾向が存在するのであれば、FXの取引で参考にできるはずです。

何がFXの「1月ドル安」を生み出しているのか

FXの1月ドル安は、年初は米国の投資家らが米国外で新たな投資をおこなうため、米ドル資産を売却する圧力が強まることから起こるといわれています。また、中国が春節の祝日を控えており、中国の投資家らがポジション整理をおこなうために米ドルの売り圧力が強まるとも考えられています。

「1月ドル安」のドル円への影響例

以下の表は、近年において、1月ドル安が実際に米ドル円の下落につながったのかを示しています。表からわかるように、米ドル円は13回下落しています。上昇は11回であり、下落している回数の方がやや多いです。

24年間の1月の米ドル円の動き

2000上昇2012下落
2001上昇2013上昇
2002上昇2014下落
2003上昇2015下落
2004下落2016上昇
2005上昇2017下落
2006下落2018下落
2007上昇2019下落
2008下落2020下落
2009下落2021上昇
2010下落2022上昇
2011上昇2023下落

1月の株やFXのアノマリーに関するFAQ

この項目では、1月の株やFXのアノマリーに関する知っておきたいことや注意しておきたいことをまとめてご紹介していきます。

  1. 株式マーケットのリターンが異なるのは1月だけですか?
  2. 1月の株式の取引では、どのようにリスク管理をすればよいのですか?
  3. 1月効果に備えるために、株式の取引で必要な知識は何ですか?
  4. カレンダー効果とは何ですか?
  5. 株の「曜日効果」について教えてください
  6. 債券にアノマリーはありますか?

1. 株式マーケットのリターンが異なるのは1月だけですか?

株式マーケットのリターンが特異な動きを見せるのは、1月だけではありません。

1928年以降のS&P500指数のデータによると、1月の平均リターンは1%ですが、この数値を3月(1.2%)、4月(1.5%)、11月(1.5%)などが上回っています。9月は伝統的に、下落(マイナス0.5%)しているので、こうした季節的なパターンも考慮した方がよいでしょう。

過去の実績は将来の成果を示すものではありません。

2. 1月の株式の取引では、どのようにリスク管理をすればよいのですか?

効果的なリスク管理は取引に不可欠ですが、株式マーケットのボラティリティが高まる局面では特に大切です。適切なストップロスの価格を決定する、分散されたポートフォリオを維持する、感情をコントロールする、高めのリスク・リターン率を維持する、といったことで口座の資金を守ることができます。

3. 1月効果に備えるために、株式の取引で必要な知識は何ですか?

ファンダメンタルズにもとづいた取引戦略は、1月に発生するかもしれない急騰の場面に備える手段となり得ます。収益、将来の成長性、利益率などの企業の財務状況のほか、市場シェア、主要人事異動などを調査する必要があります。

これらを把握することで、その企業の株式の値動きを理解し将来の変動を予想できるようになるのです。

4. カレンダー効果とは何ですか?

カレンダー効果(Calendar Effect)とは、特定の曜日や月、年などにおいて、リターンが平均的に高くなったり低くなったりするアノマリーのことです。株の1月効果もカレンダー効果の一つです。

5. 株の「曜日効果」について教えてください

「曜日効果」とは、アノマリーの一種であり、特定の曜日の収益率が他の曜日よりも低く、または高くなりやすい現象のことです。一般的に、月曜日はマイナスになりやすく、金曜日はプラスになりやすいとされています。

6. 債券にアノマリーはありますか?

外国債券のパフォーマンスは、国内株式が不調な時は好調、国内株式が好調な時は低調になる傾向があるといわれています。つまり、逆相関になりやすいということです。

株式やFX取引に関するその他の情報

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