デイトレードでボリンジャーバンドを使用するのは一般的ではありませんが、一部のデイトレーダーはその戦略でボリンジャーバンドを活用しています。これは、アジア時間中にもみ合いになりがちな相場環境でトレードをする、ボリンジャーバンドを使ったスキャルピングテクニックの基礎となります。
本稿では以下の点について解説します。
- ボリンジャーバンドをFXのトレードで使用する理由
- FXのスキャルピングにおけるボリンジャーバンドの使用方法
- ボリンジャーバンドを使用するFXのスキャルピングの利点と欠点



ボリンジャーバンドをFXのトレードで使用する理由
ボリンジャーバンドを使用することにより、トレーダーは金融マーケットでのトレードにおいてさまざまな手法を利用できます。これにはデイトレード、トレンドフォロー、ブレイクアウト、さらにボリンジャーバンドと他のテクニカル指標を組み合わせた手法が含まれます。ボリンジャーバンドは適用性が高く、初心者からエキスパートまで多くのトレーダーに人気があります。
ボリンジャーバンドは1980年代にジョン・ボリンジャーが考案しました。ボリンジャーバンドは価格のボラティリティに焦点を当て、すべての金融マーケットのトレードに利用できます。
FXのスキャルピングにおけるボリンジャーバンドの使用方法
EUR/GBPを使用したボリンジャーバンドのスキャルピングの例
下のEUR/GBPの5分足チャートは、比較的ボラティリティの低い(狭いバンド)日中のボリンジャーバンドスキャルピングシステムを示しています。このシステムには標準の20期間、2標準偏差の設定を使用します。期間は毎日グリニッジ標準時午後6時から朝6時(日本時間の午前3時から午後3時)にしています。
毎日この時間に調整局面(もみ合い)の期間が繰り返される傾向があるため、戦略に合わせて時間を調整してトレードをするのです。このシステムではボリンジャーバンドの上限と下限がそれぞれサポートラインとレジスタンスラインの水準として機能します。

チャート上でサポートバンドは買いの機会を見極め、レジスタンスバンドは売りのシグナルを見極めることができます。これらの領域は、トレードの方向により保有ポジションをクローズする水準としても使用することができます。このシンプルな戦略は、さまざまな状況で使われるボリンジャーバンドのもう一つの便利な方法です。
ボリンジャーバンドを使用するFXのスキャルピングの利点と欠点
利点 | 欠点 |
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初心者トレーダー含め誰でも活用しやすい戦略 | ボリンジャーバンドを使用するデイトレードはボラティリティの低い相場でのみ機能する |
他の補助の指標を必要としない | 比較的小さなリスク・リワード比率 |