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ボリンジャーバンドを使ったFXのスキャルピング手法5選!注意点もプロが解説

ボリンジャーバンドを使ったFXのスキャルピング手法5選!注意点もプロが解説

DailyFXJapan, Research
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このページの内容

※2024年5月29日更新

さまざまなマーケットや戦略で使うことができるボリンジャーバンドは、トレーダーに非常に人気があるテクニカル指標です。しかし、「ボリンジャーバンドはスキャルピングで有効なのか?」「ボリンジャーバンドを使ったスキャルピング手法が知りたい」「ボリンジャーバンドを使う際の注意すべきことはあるのか?」といった疑問をお持ちの方も多いようです。

そこで、本記事ではボリンジャーバンドがスキャルピングで使われる理由や、具体的な取引手法、使う際の注意点などを解説していきます。

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ボリンジャーバンドとは?

ボリンジャーバンドとは、1980年代にジョン・ボリンジャー氏が考案したテクニカル指標であり、価格のボラティリティに焦点を当てています。簡単に言えば、「価格はこの幅の中に収まるだろう」という予測を、統計学を使って算出する指標です。

移動平均線(通常20期間)と標準偏差を用いて、移動平均線から乖離した上下の線(1~3標準偏差、±1~3σ)で表されるのが一般的です。例えば、±2σでは統計学上、価格の約95%がバンド内に含まれるだろうと推定できます。

価格がバンドの中に収まる確率

  • ±1σに収まる確率:68.26%
  • ±2σに収まる確率:95.44%
  • ±3σに収まる確率:99.74%
image1.png

ローソク足がバンドの上限よりも上にあるときは買われ過ぎ、バンドの下限の下にあるときは売られ過ぎだとみなされます。

2本のバンドの幅が狭まるときはマーケットのボラティリティが低く、レンジ相場用の戦略を使うべきであることを示します。逆に、2本のバンドの幅が広がるときはマーケットのボラティリティが高く、ブレイクアウト戦略またはトレンドフォロー戦略を使うべきです。

ボリンジャーバンドはいろいろな戦略で使えるだけでなく、全ての金融マーケットの取引に利用できることから非常に高い人気があります。

ボリンジャーバンドがスキャルピングで使われる2つの理由

ボリンジャーバンドは幅広い戦略で使えることから、初心者からプロまで多くのトレーダーに支持されています。ボリンジャーバンドがスキャルピングで使われる理由は、主に以下の2つです。

  1. 順張りでも逆張りでも使える
  2. トレンドが把握できる

1. 順張りでも逆張りでも使える

ボリンジャーバンドはトレンドと同じ方向にエントリーする順張りでも、トレンドに逆らってエントリーする逆張りでも使うことができる便利なテクニカル指標です。つまり、どのようなタイプのトレーダーにとってもボリンジャーバンドは使いやすいのです。

例えば、順張りでも逆張りでも、±2σへのタッチはエントリーサインとしてよく使われます。順張りと逆張りの両方を使い分けて取引することもでき、ボリンジャーバンドは使うメリットの大きいテクニカル指標だと言えるでしょう。

2. トレンドが把握できる

ボリンジャーバンドを使えば、トレンドの方向を把握することもできます。というのも、ボリンジャーバンドの中心の線は移動平均線になっているからです。

真ん中の移動平均線が上向きになっていれば上昇トレンド、下向きなら下降トレンド、傾きが無いならレンジ相場だと判断することができます。さらに、移動平均線はサポートラインやレジスタンスラインとして機能することもあり、利益確定や損切りに使うことも可能です。

[1分足~5分足] FXのボリンジャーバンドを活用したスキャルピング手法5選

この項目では、FXのボリンジャーバンドを使ったスキャルピング手法を解説していきます。

  1. 逆張り手法
  2. トレンドフォロー(順張り)手法
  3. ボリンジャーバンドとMACDを使用したブレイクアウト手法
  4. ボリンジャーバンドとMACDを使用したトレンドフォロー(順張り)手法
  5. ボリンジャーバンドとRSIを使用した逆張り手法

ボリンジャーバンドと他のテクニカル指標を組み合わせた手法は難易度がやや高くなるため、初心者の方はボリンジャーバンド単独の手法から始めてみてください。

逆張り手法

まずは、逆張りの手法を解説します。下のユーロ/ポンドEUR/GBP)の5分足チャートは、比較的ボラティリティの低い(狭いバンド)日中での、ボリンジャーバンドを使ったスキャルピングの例です。

このチャートには、標準の20期間、2標準偏差(±2σ)の設定を適用しています。取引は日本時間の午前3時から午後3時に行います。

この時間はレンジ相場(もみ合い)になる傾向があるため、それを活かした取引戦略になります。この戦略では、ボリンジャーバンドの上限と下限がそれぞれサポートラインとレジスタンスラインの水準として機能します。

ダイアグラム  中程度の精度で自動的に生成された説明

チャート上でサポートラインになるバンドの下限で買いの機会を見極め、レジスタンスラインになるバンドの上限は売りのシグナルとすることができます。これらの水準は、取引の方向によって保有ポジションを決済する水準としても使用することが可能です。

損切りの目安は、買いの場合はバンド下限の下抜け、売りの場合はバンド上限の上抜けになります。このシンプルな戦略はレンジ相場で機能するため、東京時間で使うことがポイントです。

トレンドフォロー(順張り)手法

ボリンジャーバンドはレンジ取引だけでなく、トレンドフォローでも使うことができます。以下のユーロ/ドル(EUR/USD)のチャートは、高値切り上げと安値切り上げを続けており、ユーロ/ドルが上昇トレンドにあることを示しています。

image3.png

バンドの下限をサポートラインとみなして、ローソク足がバンドの下限にタッチしたときを買いのエントリーシグナルとします。この戦略は、上昇トレンドでも下降トレンドでも利用可能です。

利益確定の水準は、トレンドの方向によりバンドの上限または下限に置きます。この例では上昇トレンドのため、バンドの上限を利益確定の水準としています。損切りは上昇トレンドの場合、直近の安値を目安にするとよいでしょう。

ボリンジャーバンドとMACDを使用したブレイクアウト手法

MACDはトレンドの方向と強さを示す優れたテクニカル指標であり、ボリンジャーバンドと組み合わせることで、分析の精度を上げることができます。ボリンジャーバンドとMACDを使用したブレイクアウト手法は、以下の手順で行います。

  1. MACDヒストグラムのダイバージェンスを探す(潜在的なブレイクアウトのシグナル)
  2. MACDを使ってトレンドを確認する
  3. 移動平均線またはトレンドラインのブレイクアウトでエントリーする
  4. ボリンジャーバンドのブレイクアウトを確認し、あわせてボラティリティの上昇(バンドの広がり)とモメンタムの上昇(長いヒストグラム)を探す

MACDヒストグラムのダイバージェンスを使うのが、この手法の一番のポイントです。

image4.png

【関連記事】MACDのダイバージェンスについては、「MACDのダイバージェンスとは?見つけ方や使い方、手法をプロがわかりやすく解説」で詳しく知ることができます。

下のポンド/NZドル(GBP/NZD)のチャートでは、強い下降トレンドが発生しており、下降チャネル内でローソク足が推移しています。トレーダーは値動きの勢いの低下を示すMACDヒストグラムのダイバージェンスを探し、もし現れていればブレイクアウトでの取引を検討することが可能です。

image5.png

強気のダイバージェンスが見られた後の移動平均線のブレイクアウトは、買いのエントリーシグナルになります。チャネルの上限の点線は、レジスタンスラインとして機能するトレンドラインを示しており、ローソク足がブレイクする場所でボリンジャーバンドの移動平均線と一致しています。これら2つのラインがブレイクされたことで、トレーダーはより強気で取引することが可能です。

また、MACDがシグナルとクロスして上昇を続けていることで、上昇トレンドに転換したことが分かります。ボリンジャーバンドはその後、ボラティリティの上昇(バンド幅の拡大)とともに価格がバンドウォークをしているため、強い上昇が確認できます。

損切りの逆指値注文は、ボリンジャーバンドの下限、または下降チャネルの安値の少し下が目安です。利益確定の目標は、以前の高値または重要なレジスタンス水準に置きます。

ただし、プラスのリスクリワード比率を維持するようにしてください。トレンドの反転への対策として、複数の利益確定の目標を設定したり、トレーリングストップを使用したりするのもよいでしょう。

【関連記事】リスクリワード比率については、「リスクリワードとは?計算方法や注文例、改善方法をわかりやすく解説」で詳しく知ることができます。

ボリンジャーバンドとMACDを使用したトレンドフォロー(順張り)手法

ボリンジャーバンドとMACDの組み合わせは、トレンドフォローでも有効です。トレンドフォロー手法の手順は、以下のようになります。

  1. MACDを使用してトレンドを把握する
  2. 潜在的なエントリーポイントとして、移動平均線への反転を利用する
  3. MACDでモメンタムの継続を確認する
  4. 上昇トレンド(下降トレンド)では、バンドの下限(上限)で損切りする

下のユーロ/ドル(EUR/USD)のチャートでは、ボリンジャーバンドとMACDによるトレンドフォロー戦略で取引をしています。MACDがシグナルより上にあることから、上昇トレンドであることが確認できます。つまり、買いでのエントリーのみを検討すべきだということです。

image2.png

上昇モメンタム(MACDヒストグラム)の最初の上昇の後、モメンタムは低下し、MACDがシグナルとクロスして下抜けました。しかし、その動きは小さく、現在のトレンドの反対の動きとはならずに短期的な調整局面(もみ合い)となりました。

ローソク足は移動平均線で反転し、高値切り上げと安値切り上げを継続することによって、上昇トレンドが継続しています。

トレーダーはボリンジャーバンドのスクイーズ(緑の矢印)で、買いのエントリーを検討することが可能です。買いでエントリーをしたトレーダーは、適切なリスク管理を維持した上で、重要なレジスタンスラインの水準に利益確定の目標を設定できます。

損切りに関しては、ローソク足が移動平均線まで下がったときに決済するか、またはボリンジャーバンドの下限のブレイクを決済のシグナルにできます。その他に、トレーリングストップを設定したり、ボリンジャーバンドの下限に沿って逆指値注文を手動で動かしたりするのもよいでしょう。

ボリンジャーバンドとRSIを使用した逆張り手法

ボリンジャーバンドはMACDの他にも、相場の過熱感を把握できるテクニカル指標であるRSI(相対力指数)と組み合わせることもできます。

【関連記事】RSIについては、「RSI(相対力指数)の計算式とは?見方や使い方をわかりやすく解説」で詳しく知ることができます。

ボリンジャーバンドとRSIを使用した手法は、以下の手順で行います。

  1. RSIが30を下回っており、ローソク足が−2σにタッチしたら買いエントリー
  2. RSIが70を上回っており、ローソク足が+2σにタッチしたら売りエントリー

下のドル/円(USD/JPY)のチャートでは、ボリンジャーバンドとRSIによる逆張り戦略で取引をしています。

image6.png

この手法はシンプルで、ボリンジャーバンドとRSIが基準に達していればエントリーをすることになります。例えば、チャート上の緑色の丸を付けた位置では、RSIが30以下、ボリンジャーバンドが−2σにタッチしており、買いでのエントリーを検討することができます。

利益確定の目標は、買いの場合移動平均線、または+2σへのタッチです。損切りに関しては、ボリンジャーバンドの下限をブレイクしたときが目安になります。

ボリンジャーバンドを使ったスキャルピング手法のメリットとデメリット

ボリンジャーバンドは人気のあるテクニカル指標ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。メリットとデメリットをそれぞれ把握し、ボリンジャーバンドを取引でしっかりと活用できるようにしましょう。

メリットデメリット
初心者トレーダー含め、誰でも活用しやすい戦略ボリンジャーバンドを使用する短期売買は、ボラティリティの高い相場ではやや機能しにくいと言われている
他の補助の指標を必要としない比較的小さなリスクリワード比率
相場のトレンドとボラティリティを一目で判断できる他の指標との組み合わせは難易度が高く、初心者には向かない
全ての銘柄・時間軸で使える

スキャルピングに適したボリンジャーバンドの設定

この項目では、スキャルピングに適したボリンジャーバンドの設定について解説していきます。

  1. デフォルトの設定(20期間)
  2. 10期間

1. デフォルトの設定(20期間)

まずは、大勢のトレーダーが20期間を使って取引しているので、ボリンジャーバンドのデフォルトの期間設定である20期間から見てきましょう。

大勢のトレーダーが同じものを見ているということは、それだけ機能する確率が高まります。例えば、ボリンジャーバンドでは±2σで値動きが反発する傾向がありますが、これは±2σで反発すると考える大勢のトレーダーが、2σ付近で反発狙いの注文を出すことが一因です。

したがって、ボリンジャーバンドの設定は多くの人が使用している20期間が適していると考えられます。

2. 10期間

スキャルピングが短期売買を繰り返す手法であることを重視するのであれば、10期間という短い期間に設定するのもよいでしょう。というのも、短期売買では細かい値動きに敏感に反応する必要があるからです。

例えば、デフォルトの20期間では取引のタイミングが遅れてしまうと感じている場合、半分の10期間にすることで素早くエントリーと決済を行うことができます。期間が短ければ短いほどバンドが細かく変化し、バンドの上限と下限にタッチしやすくなります。

そのため、細かい値動きを捉えたいケースでは、期間設定をデフォルトの半分程度にするのも一つの手です。

ボリンジャーバンドをスキャルピングで使う際の3つの注意点

ボリンジャーバンドを使った手法はスキャルピングで効果的ですが、注意すべき点が3つあります。

  1. ダマシが発生することがある
  2. 他のテクニカル指標と組み合わせる
  3. 価格がバンドに収まる確率は目安程度に

1. ダマシが発生することがある

ボリンジャーバンドは他のテクニカル指標と同じく、ダマシが発生することがあります。ダマシとは、テクニカル指標が示したサイン通りに価格が動かないことです。

例えば、ボリンジャーバンドで買いエントリーのサインが出たのに、価格が下がってしまった場合がダマシに当たります。ダマシを100%避けることはできないため、ダマシにあった際はしっかりと損切りして損失を限定しましょう。

2. 他のテクニカル指標と組み合わせる

前述したダマシを減らすには、他のテクニカル指標と組み合わせることがポイント。他のテクニカル指標と組み合わせることで、分析の精度を上げることができるからです。

ボリンジャーバンド単体での取引に慣れてきたら、本記事でも解説しているMACDやRSIと組み合わせた手法にチャレンジしてみてください。他のテクニカル指標と組み合わせて、取引の勝率アップを狙いましょう。

3. 価格がバンドに収まる確率は目安程度に

ボリンジャーバンドのバンドに価格が収まる確率は、あくまで目安にしておいてください。なぜかと言うと、実際には確率通りにバンドに収まらないからです。

統計学的に価格がバンドに収まる確率は以下のようになります。

価格がバンドの中に収まる確率

  • ±1σに収まる確率:68.26%
  • ±2σに収まる確率:95.44%
  • ±3σに収まる確率:99.74%

しかしながら、ボリンジャーバンドを使って見ると価格が収まる確率がこれより低いことに気づくはずです。そのため、価格がバンドに収まる確率を信用し過ぎず、エントリーする際の根拠の一つとして活用するのがよいでしょう。

まとめ

ボリンジャーバンドは移動平均線と標準偏差を用いて価格のボラティリティを視覚化したテクニカル指標であり、さまざまなマーケットや戦略で使えることから非常に人気があります。スキャルピングでも、レンジ取引やトレンドフォロー、MACDやRSIとの組み合わせなど、いろいろな手法で活用できます。

ボリンジャーバンドは視覚的にも分かりやすくシンプルであるため、すぐに取引に取り入れられるはずですが、ダマシに注意し、他の指標と組み合わせて分析の精度を高めることが重要になります。

スキャルピングは数秒から数分で取引を完結させるため、一瞬の判断が損益に直結します。そのため、しっかりとボリンジャーバンドを使いこなせるよう、少額での取引やデモ取引で練習してから本番に臨むとよいでしょう。

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