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ECBの利上げスタンスとユーロ相場の短期的展望 / ユーロドルとユーロ円のチャートポイント

ECBの利上げスタンスとユーロ相場の短期的展望 / ユーロドルとユーロ円のチャートポイント

石川順一, IG証券マーケットアナリスト

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このページの内容

ECBの利上げスタンスとユーロ相場の短期的展望

【サマリー】

  • ラガルドECB総裁は「7月利上げ」の可能性を示唆
  • ECBの利上げスタンスはユーロ高トレンドを発生させるのか?
  • ユーロドルのチャートポイントについて
  • ユーロ円のチャートポイントについて
  • ラガルドECB総裁「7月利上げ」を示唆

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は23日、ブログの投稿で①資産購入プログラム(APP)の終了は7-9月期の非常に早い時期と想定していること、②7月の会合で金利を引き上げることが可能になることを示唆した。同氏は先週、オランダのテレビとのインタビューでも7月の利上げを示唆している。

ECBのスタンスが金融引き締めへ傾斜していることは、ユーロ相場のサポート要因になり得る。事実、23日の外為市場では、主要通貨でユーロ相場が上昇した。ECBの政転換は短期的なユーロ買いの要因である。しかし、それがユーロ高トレンドへつながる可能性は現時点で低いと筆者は考えている。

ユーロ相場のパフォーマンス:5月23日

基準日:2022年2月20日

・ユーロ高トレンドへの転換はまだ先

現在、各市場のメインテーマは「景気」である。ロシアーウクライナ紛争の長期化はユーロ圏の景気回復の大きな足かせとなることは明白である。

ユーロドルの予想変動率(インプライドボラティリティ)を確認すると、ロシアーウクライナ紛争が勃発した時とは違い、ECBの利上げスタンスに対して1週間の変動率の反応は今のところ限定的である。1ヶ月のそれも同じ状況となっている。

ユーロドルの予想変動率

Refinitiv Eikon 日足(年初来)

一方、米国の株式市場ではエネルギーセクターの上昇トレンドが続いている。これはインフレの長期化を意識した動きと捉えることができる。

また、国際商品市場でのNY金の動きを確認すると、昨日は対ユーロで米ドル安が進行したにもかかわらず、NY金の上昇幅は限定的だった。インフレが意識される中でもNY金の上昇幅が抑制されている状況は、米ドル相場の先高観が根強いことを示唆している。

ユーロ相場を取り巻く状況や他市場の動きを総合的に考えるならば、ECBの利上げスタンスがユーロ高トレンドを発生させるのは、まだ先の話になると予想する。

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ユーロドルとユーロ円のチャートポイント

・ユーロドルのチャートポイント

ユーロドル(EURUSD)は昨日、短期レジスタンスラインの突破に成功した。ECBの政策転換を土台としたユーロ高トレンドの発生はまだ先と予想するが、短期的にはユーロドルの反発維持と新たなレジスタンスポイントを見極めることが焦点となろう。

今日もユーロ買いが続く場合、次の焦点はフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.0712レベルの突破と50日移動平均線(SMA)のトライである。前者の61.8%は、4月25日にサポートポイントとして、同月26日にはレジスタンスポイントとして意識された経緯がある。過去の動きを参考にするならば、今回はレジスタンスポイントとして意識されるかどうか?を確認する局面にある。

ユーロドルがこの水準(61.8%戻し)を突破する場合は、50日線のトライが次の焦点として浮上しよう。この移動平均線は3月31日に相場の上昇を止め、その後「ユーロ安/米ドル高」のトレンドが発生する起点となった。

上で述べたテクニカルポイントでユーロドルの上昇が止められる場合は、反落の展開を意識したい。このケースでは、1.06レベルがレジスタンスからサポートのポイントへ転換するかどうか?この点を確認したい。

ユーロドルのチャート

Refinitiv Eikon 日足(今年3月以降)

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・ユーロ円のチャートポイント

一方、ユーロ円(EURJPY)は、136.70-80ゾーンの攻防が焦点となろう。136.70レベルは、今月の12日以降、レジスタンスのポイントとして意識されている。そしてすぐ上の136.80レベルには、短期レジスタンスラインが推移している。ユーロドル(EURUSD)がフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準付近で反落する場合、ユーロ円は136.70-80ゾーンで上値が抑制される展開が予想される。このケースでは、21日移動平均線(SMA)および50日移動平均線(EMA)のいずれかで相場が反転するかどうか?に注目したい。

逆にユーロドルが50日線を目指して上昇するならば、ユーロ円はレジスタンスゾーンを突破し、137円台の攻防へシフトしよう。テクニカ面ではトライアングルの上限を突破したことになるため、地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。

ユーロ円が137円台の攻防となる場合、まずは5月11日の高値137.71レベルのトライ&ブレイクとなるか?この点に注目したい。

ユーロ円のチャート

Refinitiv Eikon 日足(今年2月以降)

※このレポートは2022年5月24日に配信されました。

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