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円相場見通し:米銀行株の下げ一服で、円は軟化

円相場見通し:米銀行株の下げ一服で、円は軟化

このページの内容

※2023年3月15日11時43分更新

円、ドル/円、米銀行セクター、米国債利回り - APAC市場寄り付き

  • 米銀行株は下げが一服し、円は弱含みで推移している
  • 今年後半の積極的なFRBの利下げ観測は後退し始めた
  • 米国債利回りがさらに上昇すれば、ドル/円を押し上げる可能性がある
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推薦者: Daniel Dubrovsky
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APAC市場まとめ - 14日の米市場は落ち着きを取り戻した

14日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は主要通貨に対して軟調だった。14日は、先週明らかになった米シリコンバレー銀行の破綻を受け、先行き不透明感が高まる中、13日に急落した米銀行株が反発したため、世界市場のボラティリティはある程度落ち着いた。米国株式市場では、S&P 500種株価指数が先週末比1.68%、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は同2.14%それぞれ上昇した。

株価変動率を表す指標で、株式投資家の不安心理を示すVIX指数は14日、10.45%低下と13日から急反転し、米銀行破綻による相場の混乱は落ち着いた可能性が示唆された。米シリコンバレー銀行の経営破綻を受け、今年後半の利下げ観測は後退し始めたため、米短期国債利回りは急上昇した。実際、14日は6カ月以内の引き締め実施予想に約30ベーシスポイント追加された。

上記が、円相場が軟調に推移した理由である。円は資金の安全な逃避先通貨とみなされることが多く、市場の不確実性が高いときにはドルと同じような動きとなることがある。その裏返しとして、リスク選好ムードの復活が円の重しとなった。さらに、日銀が引き続きハト派姿勢を堅持する中、米国債利回りが上昇したこともマイナスに働いた。FRBがタカ派に傾けば、対ドルでの円の魅力は低減するだろう。

米短期国債利回りと言えば、2月の米インフレ指標が発表された。米消費者物価指数(CPI)総合指数は予想通りだったものの、CPIコア指数は前月比で予想外に上昇した。これは、高インフレが依然として定着していることを示唆しており、米連邦準備制度理事会(FRB)は判断が難しい状況に追い込まれている。

15日のAPAC(アジア太平洋地域)市場では、鉱工業生産や小売売上高を含む中国の経済指標の発表が注目されている。それ以外では、15日のAPAC市場でも落ち着きが続けば、FRBの利上げ観測は後退し続けるかもしれず、そうなればドル/円の上昇継続を促す可能性がある。

円相場のテクニカル分析

日足チャートで、ドル/円は50日単純移動平均線(SMA)を上回る水準を維持しており、同線は重要なサポートとして強化されている。20日線と50日線を上回る強気のゴールデンクロスの形成が継続している。価格はフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準133.05に位置している。上昇に転じた場合は、3月上旬の高値圏が意識されるだろう。一方、下げに転じると、2月の安値圏が視野に入ってくる。

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ドル/円 日足チャート

資料:TradingView

--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著

ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。