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VIX、MOVE、GVZ、EVZ各指数でサンタクロースラリーを分析

VIX、MOVE、GVZ、EVZ各指数でサンタクロースラリーを分析

このページの内容

VIX、MOVE、GVZ、EVZ各指数 - クリスマス前後のボラティリティを分析

  • トレーダーはしばしば、クリスマスが近づくと市場のボラティリティが鎮静化し、その後、株価は U 字または V 字回復すると予想する
  • VIX、MOVE、GVZ、EVZ各指数の動きから見て、この「サンタクロースラリー」は本当に実現すると言えるのか?
  • ボラティリティが低下する一方で、「二番底(ダブルボトム)」現象が起きているようだ
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市場環境は毎年、年末に大きく変化する傾向があり、これは季節要因と言っていいだろう。この季節要因には流動性の低下、年末に実施されるリバランス(資産配分の調整)、そして幾分か目立った経済イベントリスクが少ないことなどがある。もちろん、市場参加者の減少もボラティリティの上昇リスクを高める。そのため、この時期に重大な経済危機や地政学的な混乱が発生すると、価格が乱高下する恐れがある。

いわゆる「サンタクロースラリー」説をご存じだろうか。一般的には、12月25日のクリスマス休暇から新年に向けて、株式が上昇することを指す。ただ、具体的に何日または何週目にそのようなラリーが発生するかについて、トレーダーや金融機関の間で意見が分かれている。

いずれにせよ、クリスマス休暇を過ぎると、理論的にはボラティリティが回復し、「U字型」または「V字型」の株価回復となるはずである。少なくとも、多くのトレーダーはこのように考えているのではないだろうか。しかし、これから見ていくとお分かりいただけると思うが、U字やV字回復シナリオ以上のことが予想されるのである。実際、過去数十年のデータを見ると、「二番底」や「W字型」の現象が起きていることが多いようである。

この分析では、株式、債券、貴金属、為替それぞれの市場について、一般的によく用いられているVIX、MOVE、GVZ、EVZといった「投資家の恐怖心」の度合いを表す指標を検証していく。これらの指標の複雑な細部を説明することが目的ではない。簡単に言うと、これらの指数の上昇はボラティリティが高まっていることを意味しており、その逆もまた然りという傾向がある。

VIX指数によるクリスマス分析

まず、ボラティリティを示す最も一般的な指標であるVIX指数から見てみたい。シカゴオプション取引所(CBOE)が発表するVIX指数はS&P 500種株価指数など、一般的なリスク選好度を見極める際によく利用される。下図は、1990年以降のクリスマス前後15日間におけるVIX指数の平均パフォーマンスを示している。毎年、3段階のパターンが発生しているようだ。

第1段階は、「サンタクロースラリー」説を裏付けるように、クリスマスまでの数週間、VIX指数は低下している。次に、第2段階として、クリスマス後の数日間にボラティリティが上昇している。最後に、クリスマスから4日後、つまり新年の頃に、ボラティリティは再び鎮静化するが、非常にわずかな低下にとどまっている。他の市場はどうだろうか。

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MOVE指数によるクリスマス分析

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチが発表するMOVE指数は、基本的に米国の金利変動率を測定するために使用される、いわゆる債券版の恐怖指数である。VIX指数と同様に、MOVE指数はクリスマスまでの数日間、平均して低下する傾向にある。しかし、低下の程度はVIX指数ほど顕著ではない。クリスマス明けの数日間は、ボラティリティの上昇が見られる。そして5日目あたりでようやく、ボラティリティの2度目の低下が見られる。2度目の低下の割合は、VIX指数よりも大きい。

GVZ指数によるクリスマス分析

金先物市場のボラティリティ指数であるGVZ指数に注目すると、この指数はMOVE指数とほぼ同様の動きをしている。ボラティリティはクリスマスに向けて低下した後、わずかに上昇し、年明け後の数日間に大きな二番底を迎えている。これは特段、驚くことではない。金は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策、米金利市場、ドルと密接な関係がある金融市場である。

EVZ指数によるクリスマス分析

最後に、CBOE が発表するユーロ市場のボラティリティ指数、EVZ指数について見てみたい。MOVE指数やGVZ指数と同様に、EVZ指数はクリスマスに向けてボラティリティがやや低下するところから始まる。その後、勢いを取り戻し、年明け数日間に2度目の低下が発生する。為替市場は通常、債券市場と同じ原動力が働いていることが多いため、これも理にかなっている。

クリスマス時期に発生する二番底

上記で見てきたように、クリスマス時期の相場には、V字型やU字型のパターンにとどまらない動きがある。株式、債券、貴金属、為替の各市場では、クリスマス後の1週間ほどは、第2波の値動きが鈍る傾向があった。その結果、「W字」パターンが発生した。場合によっては、クリスマス前の低下と同じか、それ以上に大きな落ち込みになることもあった。過去の実績は将来の結果を示唆するものではないが、このような季節要因は長期にわたって定着するもののようだ。

--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著

ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。

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