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天然ガス先物の価格、2カ月間の下落率が2008年以来最大へ

天然ガス先物の価格、2カ月間の下落率が2008年以来最大へ

このページの内容

天然ガス先物、チャート、ヘッドアンドショルダー、同時線 - テクニカル分析見通し

  • 天然ガス価格は、2カ月間の下落率が2008年以来最大となる模様
  • 弱気のチャートパターンであるヘッドアンドショルダーが引き続き、相場を動かす重要なテクニカルシグナル
  • 日足チャートではローソク足パターンの同時線がサポート水準に示現

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週足チャート - 2カ月間の下落率が2008年以来最大に?

先週の天然ガス価格は6週続落となり、昨年9月末以来最長の続落を記録した。1月は今のところ、約36.3%下落しており、月間下落率は2018年12月以来最大となっている。下落率を2カ月単位で見ると、なんと2008年以降、最低の2カ月パフォーマンスとなっている。米国の2月の気温が例年より高めと予想されていることと、在庫の増加が主要な下押し要因となっている。

天然ガス価格は、2021年12月の安値3.536を割り込むブレイクアウトが確認された。その後は下げ基調が続いており、1.44から1.61のレンジに位置する2020年の底値が意識される展開となっている。また、昨年12月下旬に示現した弱気のチャートパターンであるヘッドアンドショルダー(三尊天井)が示唆する通りの下向き方向に向かい続けている。

資料:TradingView

日足チャート - 2021年5月の安値を試す展開、同時線に注目

先週26日の米国市場で天然ガス価格は、ハンマーのローソク足パターンを残した。しかし、翌27日に価格は結局、下げ続け、強気への反転パターンにはつながらなかった。現在は同時線のローソク足が示現している(下図参照)。ハンマー同様、同時線も投資家の迷いを示唆している。同時線は必ずしも反転を意味するものではないが、今後数日間の値動きは注意深く見守りたい。

同時線の示現後に価格が上向きとなれば、反発の可能性があり、その場合は20日単純移動平均線(SMA)を突破できるかが焦点となる。とはいえ、20日SMAに到達する前に、まずは2021年5月の変曲点3.15、2021年12月の安値3.52をそれぞれ上抜く必要がある。20日SMAが上値を抑え、価格が反落する可能性は否めない。

全体的には、昨年8月を始点とする下降トレンドライン(下図の赤い線)に沿って下落トレンドが維持されているため、目先では、さらなる下げ幅拡大を阻止しようとするサポートが出現する余地は十分にある。当面のサポートは、2021年5月の安値2.832である。この水準の下方ブレイクが確認されると、フィボナッチ・エクステンション100%の水準2.326が意識されよう。

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推薦者: Daniel Dubrovsky
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資料:TradingView

--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著

ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。