ビットコイン、BTC/USD、中国、原油、銅、鉄鉱石 – トーキングポイント
火曜日のアジア市場
リスクオフムードを引き継いで米国相場は下落し、この動きは本日のアジア市場取引時間帯にも波及しそうである。米国株式市場でハイテク銘柄中心のナスダック 100 指数 (NDX) は 0.81% 安となった。米耐久財受注速報値からは製造業における需要が引き続き堅調であることが示されたものの、テクノロジー株は下落した。
市場心理の冷え込みが広がったことを背景に、ビットコイン価格も下落した。米国証券取引委員会（SEC）のゲイリー・ゲンスラー委員長はインタビューで、ビットコインをコモディティと位置付けた。これは、ビットコインが米商品先物取引委員会（CFTC）の監視下に置かれた方が良いと判断している可能性があることを示唆している。しかしゲンスラー氏は、他の暗号通貨をコモディティとは考えていないとし、ビットコインとは明確に区別した。
アジアの株式は27日（月）、中国の製造業の利益が減少したとの報告を払いのけ、ほぼ先週末終値より高い水準で取引された。とはいえ、5月の製造業の利益減少率は前月より少なく、4月の8.5％減に対し、5月は6.5％減だった。エネルギーコストの上昇による利益の増加は、ガソリンやその他のエネルギー製品を製造する企業を下支えしそうである。
銅と鉄鉱石の価格は、27日（月）に発表された中国の製造業が利益減少を示したにもかかわらず、上昇した。相場上昇の要因は、中国人民銀行総裁の李剛氏のコメントと思われる。李剛氏はテレビのインタビューで、「金融政策は一体となって景気回復を支えるために緩和的であり続けるだろう」と述べた。この発言は、産業用金属の市場において、いくらか買い戻しを促す材料となったようだ。
一方、原油取引市場でWTI原油先物とブレント原油先物はともに上昇した。現在ドイツで開催中の主要7カ国首脳会議（G7サミット）の首脳陣らは、ロシアの原油価格に上限を設ける一方、中国やインドなど主要な買い手への販売を認める計画を今にも発表しそうだと言われている。この計画は、ロシアの石油財源に打撃を与えつつ、世界市場での石油価格を引き下げることを目的としている。早ければ今夜にも、詳細が発表される予定だ。
6月28日の注目イベント
- 日本 - 2年物国債入札
- 韓国 - 消費者信頼感指数 (6月)
- 日本 - 小売売上高 (5月)
BTC/USD テクニカル分析見通し
ビットコイン価格は2日続落したが、今月上旬に見られた売りに比べると売りの勢いはやや弱まった。価格の下落が続けば、20,000が依然として心理的に重要なサポート水準として意識されるだろう。反発した場合は、20日単純移動平均線（SMA）が上値抵抗線となる可能性がある。オシレーター系テクニカル指標であるMACD（マックディー）は、今週初めにシグナルラインを上回り、買いシグナルが灯った。
BTC/USD 日足チャート
資料：TradingView
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--- DailyFX.com アナリスト トーマス・ウェストウォーター著
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