ビットコイン, BTC/USD, 日銀, 米ドル/円, 市場心理 -トーキング・ポイント-
ウォール街のトレーダーは株式と債券の売りに動き、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の市場の熱気はニューヨーク市場のオーバーナイト取引時間中、一夜にして消滅した。ダウ工業株30種平均(DJIA)は2.42%下落し、ベータ値が高い銘柄が多いナスダック100(NDX)株価指数は4.02%下落して引けた。リスクオフの動きにもかかわらず、米ドルはほとんどの主要通貨に対して下落したが、これはイールドカーブがスティープ化したことが原因と思われる。
アジア太平洋地域の通貨は、米国債利回りの動きから利益を享受している。2年物米国債と、オーストラリア及びニュージーランドの2年物国債の利回りとの間のスプレッド拡大が、豪ドル/米ドル(AUD/USD)とニュージーランドドル/米ドル(NZD/USD)を押し上げている。16日に発表されたニュージーランドの第1四半期の国内総生産(GDP)成長率は予想外のマイナス成長となった。 一方で、オーストラリアの雇用統計は堅調だった。



日銀はきょう、金融政策を決める会合を開き、日銀からの発表などイベントの多かった今週を締めくくることになる。英ポンドは、イングランド銀行が25bpsの利上げを発表した後、一夜にして急落した。イングランド銀行とは異なり、日銀が政策金利を引き上げる可能性は低い。日本の10年物国債の利回りは、日銀が0.25%の上限金利を死守したことを背景に空売りが収まらなかったため、大きく上昇した。
しかし、スイス国立銀行(SNB)のように、日本の政策担当者は政策に関して、フォワードガイダンスであれ、ちょっとしたトーンの変化であれ、何かしらのサプライズを用意しているかもしれない。その場合、円は米ドルに対して上昇する可能性がある。BusinessNZが発表した5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が好調な内容であったことから、ニュージーランドドルは米ドルに対して上昇を続ける可能性がある。
BTC/USD のテクニカル分析見通し
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)は、心理的に重要な 20,000 の水準に接近している。弱気派は昨日、20,000の大台を探る展開を見せたが、日中の動きで突破することはできなかった。RSI(相対力指数)は、売られ過ぎの領域内で下降線を描いており、MACD(通称マックディー)も下降トレンドが加速している。重要な水準を下回ると、さらなる下降を誘発する可能性がある。
BTC/USD 日足チャート

作成: TradingView
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--- DailyFX.com アナリスト トーマス・ウェストウォーター著
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