天然ガス、ヘッドアンドショルダー、同時線:テクニカル分析見通し
- 天然ガス先物は5週続落
- 弱気なチャートパターンのヘッドアンドショルダーは下値模索の継続を示唆
- 日足チャートでは早期反転のサインも見られる。今後の行方は?
トレードに役立つメール配信サービス
DailyFXからタイムリーで国内外のマーケット情報を受け取ることができます。
週足チャート - 5週続落で下降トレンドが浮き彫りに
先週の天然ガス先物は7.17%下落した。昨年12月中旬から5週続落となり、週ベースの続落としては昨年9月中旬以来最長となった。今週の天然ガスはどのような展開になるだろうか?
テクニカル指標面で注目すべきは、2021年12月の安値3.536を決定的に下抜けたことだ。これにより、2022年8月以降の主要な下降トレンドが復活し、2020年の安値1.44が意識される展開となっている。
さらに価格は、弱気なチャートパターンであるヘッドアンドショルダー(三尊天井)の示現が示唆する下向き方向に向かい続けている。このチャートの形から予想される最終到達点は1.44-1.61のサポートゾーンと思われる。
資料:TradingView
日足チャート - 逆ハンマーに注目
日足チャートでは、3.5536の下方ブレイクが確認され、天然ガス価格は2021年5月の変曲点3.15に向かう展開となっている。しかし、先週はこの変曲点を終値で下回るには至らず、当面のサポートとして意識されている。
逆ハンマーのローソク足パターンも残されている。これは必ずしも早期の反転を示唆するものではないが、今後、価格が反発するかどうかに注意を払うことには意味がありそうだ。価格が反発すれば、逆ハンマーの有効性が確認されることになる。
価格が上向きとなれば、20日単純移動平均線(SMA)が意識されるだろう。同線は重要なレジスタンスとして維持され、上値を抑えるかもしれない。一方、下降局面では3.15の下抜けが確認されると、フィボナッチ・エクステンション100%の水準2.326が射程圏内に入り、2020年の安値が意識されよう。
![](https://a.c-dn.net/b/0YPMDo/logo-stripe.png)
![ブレイクアウトトレーディングの基礎](https://a.c-dn.net/b/2QLqwd/500x707Advanced-BreakoutTrading.png)
![ブレイクアウトトレーディングの基礎](https://a.c-dn.net/b/2QLqwd/500x707Advanced-BreakoutTrading.png)
資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。