※2023年2月17日午前11時32分更新
天然ガス、RSI、下降レクタングル - テクニカル面のアップデート
トレードに役立つメール配信サービス
DailyFXからタイムリーで国内外のマーケット情報を受け取ることができます。
日足チャート - 20日SMAに接近中
16日の天然ガス相場は取引終了にかけて下げ幅を拡大し、続落となった。直近ではフィボナッチ・エクステンション100%の水準2.326がサポートとして機能している。RSI(相対力指数)では強気のダイバージェンスが形成されており、下降の勢いが弱まっていることを示している。強気のダイバージェンスはしばしば、価格が上昇に転じる前に示現する。
現在、20日単純移動平均線(SMA)がすぐ上方に迫っている。20日SMAは、価格が昨年12月19日にその下で取引を終えて以来、レジスタンスとして上値を抑えるのに役立っている。このSMAを価格が最後に上回ってからほぼ2カ月が経過している。しかし今、そのSMAが迫ってきている。再びこのSMAが価格を抑制し、フィボナッチ・エクステンション114.6%の水準1.555に向けて下落する可能性は排除できない。
より大局的に見ると、価格はまた、弱気のチャートパターンであるヘッドアンドショルダー(三尊天井)の軌道上にある。三尊天井の目標水準に到達するには、2020年の安値圏に向けて下げ幅を広げる必要があり、その場合は1.44-1.612間が重要なサポートレンジとなる。
資料:TradingView
4時間足チャート – 弱気な下降レクタングルに注目
天然ガス価格を4時間足チャートで詳しく見てみると、弱気なチャートパターンである下降レクタングル内の下限ライン付近でもみ合いが続いている。価格は最近、2.657付近の天井から跳ね返され、2.341付近にあるフロア(下値)水準に向かって下降している。
このレクタングルの下方ブレイクが確認されれば、1月下旬に発生した短期的な下降トレンドが復活する可能性がある。しかし、RSI(相対力指数)では強気のダイバージェンスが示現しており、下降の勢いが弱まっていることが改めて示された。
100日SMAも接近しており、これが弱気な軌道の維持に貢献するかもしれない。下げ幅拡大局面では、フィボナッチ・エクステンション138.2%の水準2.162を維持できるかが注目されるだろう。一方、レクタングルの下限ラインで上方に切り返した場合は、天井を再び試す可能性が開かれる。上げ幅を拡大すれば、61.8%の水準2.954が意識されるだろう。
資料:TradingView



--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。