天然ガス、続落終了、同時線が示現 - テクニカル面のアップデート
トレードに役立つメール配信サービス
DailyFXからタイムリーで国内外のマーケット情報を受け取ることができます。
週足チャート - 8週続落をかろうじて回避
先週の天然ガス相場はさえない動きの中、何とかプラス圏で終えることができた。過去5営業日でわずか4.32%上昇しただけで、昨年下半期から一貫して下落が続いたことを考えると、ほとんど目立たないほどの上昇である。しかし、8週続落は避けられ、昨年10月以来の続落記録はようやく終わった。
相場は2021年3月の安値2.422を2週連続で下回った。週足チャートではサポートが強化されたが、反転の勢いが醸成される兆候はほとんど見られない。さらに、弱気なチャートパターンであるヘッドアンドショルダー(三尊天井)が示唆する下降の軌道は昨年から続いており、この軌道の行方が引き続き、焦点となっている。この軌道の目標到達水準は、1.44-1.61のレンジである2020年の安値圏となる可能性がある。
資料:TradingView
日足チャート – サポート付近で形成される複数の同時線
日足チャートを見ると、価格がフィボナッチ・エクステンション100%の水準2.326に接近して以来、複数の同時線のローソク足パターンが形成されていることが分かる。これは、投資家の迷いが増している証拠であり、時に、トレンド相場において反転を意味することもある。また、RSI(相対力指数)でも強気のダイバージェンスが示現しており、下降の勢いが弱まっていることを示している。
上昇に転じた場合、20日単純移動平均線(SMA)を突破できるかが注目されそうだ。20日SMAはレジスタンスとして機能し、相場は再び下向きとなる可能性がある。一方、20日SMAを終値で上回ることができれば、反転の可能性が開かれることになる。その場合、2021年12月の安値圏である3.536付近が新たなレジスタンスとして意識されるかもしれない。
価格が下げ幅を拡大すれば、再び下値に焦点が置かれることになる。まずエクステンション114.6%の水準1.555が意識され、その後は2020年の安値圏が控えている。



資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。