天然ガス相場の最新ニュース:
天然ガス価格、チャート予想、ヘッドアンドショルダー、同時線 - テクニカル分析見通し
- 30日の米国市場で天然ガス価格は下げ幅を拡大、さらなる下押しとなるか?
- 天然ガス先物の日足チャートで新たな同時線が示現、今後の値動きに注目
- 4時間足チャートで天然ガス価格は、2021年の安値圏を上回った水準を維持
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天然ガス先物の日足チャート - またもや同時線が示現
天然ガス価格は、今週も不安定なスタートとなった。週ベースでは6週続落しており、7週目も下落となりそうな雰囲気である。もう少し詳しく見てみると、この2カ月は2008年以来、最悪のパフォーマンスであることが分かる。弱気なチャートパターンであるヘッドアンドショルダー(三尊天井)が示唆する通りの値動きを継続しており、価格は引き続き、下値を探る展開となっている。
日足チャートでは、同時線のローソク足が示現している。同時線は投資家の迷いを表す一方、既存のトレンドの勢いが衰えていることを示唆すると言われるが、必ずしも反転を意味するものではない。天然ガス価格は先週金曜にも同時線のローソク足を残したが、翌営業日である週明け30日は続落した。優柔不断を示すサインが現れた際は、その後の値動きに注目することが重要である。
同時線が示現した後に価格が上昇すれば、さらに上げ幅を拡大し、相場が反転する可能性が高まる。反転の展開となる場合は、20日単純移動平均線(SMA)を突破できるかが焦点となる。この移動平均線がレジスタンスとなり、市場の意識が再び下降に向かう可能性がある。一方、さらに下げを拡大した場合は、フィボナッチ・エクステンション100%の水準2.326を維持できるかが焦点となろう。では、短期的にどのような展開になるかを見ていきたい。
資料:TradingView
天然ガス先物の4時間足チャート - 2021年安値圏に注目
4時間足チャートでは、価格は2021年の安値圏に急接近している。この安値圏は、2.422と2.453の間の狭いレンジのことである。価格は現在、フィボナッチ・エクステンション38.2%の水準2.759を下回って下げを拡大するほどの勢いはなく、足踏み状態となっている。日足チャート同様、50期間単純移動平均線(SMA)と100期間SMAは依然として下方を向いているため、短期的に上昇に転じた場合、これらのSMAがレジスタンスとして機能し、上値を抑える可能性がある。100期間SMAを上抜けると、1月9日の高値4.128が視野に入ってくる。一方、2021年の安値圏を割り込めば、フィボナッチ・エクステンション61.8%の水準1.912が意識されよう。



資料:TradingView
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--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。