天然ガス、RSI、弱気なレクタングル - テクニカル面のアップデート
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日足チャート - RSIに注目
天然ガス価格は、昨年12月から1月にかけて大幅下落したが、日足チャートではここ最近、もみ合いが続いている。週足チャートでは弱気なチャートパターンと言われるヘッドアンドショルダー(三尊天井)が形成され、テクニカルな軌道は下方に傾いているように見える。このパターンが示唆する方向に価格が向かえば、2020年の安値圏を再び試す可能性がある。
価格はここしばらくもみ合いが続いた後、RSI(相対力指数)では強気のダイバージェンス(RSIが上向きに転じること)が確認された。強気のダイバージェンスは下降の勢いが弱まっていることを示している。これは、反転が近いことを保証するものではないが、今後数日間、値動きを注視し続けることが重要である。20日単純移動平均線(SMA)を上抜けた場合、広い意味での価格反転となる可能性がある。一方、下げ幅を拡大すると、フィボナッチ・エクステンション114.6%の水準1.555が意識されることになる。
資料:TradingView
4時間足チャート - 弱気な下降レクタングル?
4時間足チャートを見てみると、何か面白いことが起きている。弱気なチャートパターンである下降レクタングルが形成されつつあるようだ。価格はこのところ、底値として確立されている2.341付近と天井となっている2.657付近の間でもみ合っている。今回はレクタングルが示現する前に下降トレンドが発生していたため、弱気な下降レクタングル(事前に上昇トレンドが発生していれば、上昇レクタングル)となる。
価格がこのレクタングル内にとどまっている間は、短期的な見通しは中立を維持する可能性がある。しかし、下方ブレイクした場合は、フィボナッチ・エクステンション138.2%の水準2.162に向けて下げを拡大するかもしれない。一方、上昇に転じ、100期間SMAを上回ると、テクニカル分析の観点からは強気の見方が強まる公算が大きい。その場合、1月24日の高値3.595を突破できるかが焦点となる。



資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。