※2023年3月20日10時58分更新
天然ガス、下降ウェッジ、今週の動き - テクニカル面のアップデート
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週足チャート - 2021年3月の安値付近で値固め
先週の天然ガス価格は、週の上昇分を帳消しにし、3.8％下落した。先週の高値からは12.5％近く下げた。この値動きは、2022年後半に形成されたヘッドアンドショルダー（三尊天井）のチャートパターンが示唆する長期的な弱気の方向性に沿った動きである。天然ガスは１月下旬に2021年3月の安値2.422付近に到達して以来、この水準での値固めが続いている。日足と4時間足チャートから読み取れる今週の天然ガス相場見通しを詳しく見てみよう。
資料：TradingView
日足チャート - 2月3日の安値に注目
日足チャートでは、天然ガスは先週、2月3日の安値2.341まで下落した。この安値ポイントをブレイクはしなかったため、重要なサポートとして強化された。この水準をブレイクした場合は、再び2月の安値（現在の2023年の安値でもある）1.967まで下落する可能性がある。一方、上昇に転じた場合は、引き続き50日単純移動平均線（SMA）が主要なレジスタンスとなろう。このSMAを終値で上回ると、3月の高値3.02が視野に入ってくる。
資料：TradingView
4時間足チャート – 下降ウェッジ内での推移が続く
4時間足チャートを見ると、天然ガス価格は強気のチャートパターンと言われる下降ウェッジ内での取引が続いていることが分かる。当面の見通しは、このパターンが示唆する下降軌道に沿った動きが予想されるため、弱気を維持するが、ウェッジ上限ラインのブレイクアウトが確認されれば、短期的な見通しは強気に転換する可能性が高まる。この場合、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準2.622、その後は23.6%のポイント2.777を突破できるかどうかが焦点となる。一方、下降局面では、2月の安値を維持できるかがポイントとなるだろう。
資料：TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。
