天然ガス、同時線、陽の包み足 - テクニカル面のアップデート
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日足チャート - 20日単純移動平均線を意識し始める
今週の天然ガス価格はこれまでのところ、下げ基調が続いているが、31日は前日の水準とほぼ変わらない小動きに終わった。30日に同時線のローソク足パターンが示現したが、翌31日に新たにもう一つの同時線が形成された。同時線自体は、必ずしも反転が近いというサインではない。トレンド相場で示現した場合は特に、投資家の迷いを意味する。
同時線が示現した後のきょう1日は、値動きを注視することが重要である。直近で下降の勢いが弱まっているため、20日単純移動平均線(SMA)が意識されそうだ。20日SMAは、上昇に転じた場合にレジスタンスとして機能し、上値を抑える可能性がある。一方、下げ幅が拡大した場合は、フィボナッチ・エクステンション100%の水準2.326を割り込むかどうかが焦点になる。
資料:TradingView
4時間足チャート - 陽の包み足に注目
4時間足チャートを見てみると、反転のサインがますます増えていることが分かる。RSI(相対力指数)では強気のダイバージェンスが発生し、下落の勢いが弱まっていることを示している。さらに、31日は陽の包み足(抱き線)も示現し、価格はやや上昇した。とはいえ、相場の反転を確認するには、さらなる価格上昇が必要になりそうだ。
当面のレジスタンスは、フィボナッチ・エクステンション38.2%の水準2.759である。天然ガス価格は50期間SMAと100期間SMAを下回る水準に位置しており、これらのSMAが上値を抑える可能性がある。これらを上方ブレイクすれば、現在の年初来高値である4.128に向けて価格は上昇する可能性が出てくる。一方、さらなる下落局面では、2021年の安値(2.422-2.453)を試す展開につながるかもしれない。



資料:TradingView
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--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。