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円相場見通し:米雇用統計と日銀会合に注目。対米ドル・ユーロ・豪ドルでの値動き

円相場見通し:米雇用統計と日銀会合に注目。対米ドル・ユーロ・豪ドルでの値動き

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このページの内容

※2023年3月9日17時36分更新

対米ドル・ユーロ・豪ドルでの円相場見通し

ドル/円のトレード方法
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推薦者: Manish Jaradi
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10日(米国時間)発表の米雇用統計は、9、10日に開催される日銀(BOJ)の金融政策決定会合の結果に影を落とすことになるかもしれない。

日銀は、昨年12月に誘導目標である10年物国債金利の変動幅を0.50%に拡大しており、今回が黒田総裁としては最後の会合(任期は4月8日まで)になることを考えると、政策金利や金利の上限を含めた金融政策は現状維持というのが大方の市場予想である。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は8日、政策金利は想定以上に高水準になる可能性があり、FRBは必要に応じて利上げを加速する準備があるとの見解を示した。その後、市場の関心は10日夜(日本時間)に発表される2月の米雇用統計に移ったようだが、パウエル議長は、金融政策に関する決定は今後の米経済指標次第であり、特に10日発表の米雇用統計と来週発表の消費者物価指数(CPI)の動向を見極めたいとし、「我々はまだ何も決定していない」と述べている。

2月の非農業部門雇用者数(NFP)は前月比22万4,000人の増加と、1月(同44万3,000人増)から伸びは鈍化するようだが、失業率は50年来の低水準である3.4%近くにとどまると見られ、米雇用市場が好調さを維持していることが示唆されそうだ。一方、2月のCPIの伸びは前年同月比6.0%と、1月(同6.4%)から鈍化すると予想されているが、コアCPI指数は前月比0.4%上昇と堅調に推移していると見られている。米雇用統計が予想を上回る強い内容となれば、市場は、3月21、22日に開催される次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で50ベーシスポイント(bp)の利上げを支持する方向に向かう可能性がある。

米ドル/円 日足チャート

資料:TradingView

パウエルFRB議長は8日、政策金利のピーク(利上げの最終到達点)はこれまでの予想より高水準になる可能性が高く、FRBは必要に応じて利上げペースを加速する用意があると述べた。議長がタカ派色を強めたことから、米金利先物市場は現在、次回FOMCで50bpの利上げを実施する確率を約80%と見込んでいる。パウエル議長の証言前は5.48%だった金利のピーク予想は現在、9月までに5.67%まで上昇すると織り込まれており、現在の政策金利である4.50-4.75%を100bp近く上回る水準となっている。1月末時点のピーク予想は5%だった。

では、米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円のチャートからは何が読み取れるだろうか。

米ドル/円 240分足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

米ドル/円 – 方向感定まらず、もみ合い

FRBがタカ派的な姿勢を強めているにもかかわらず、米ドル/円は、1月初旬の高値、昨年12月の高値138.20からそれほど離れていない200日移動平均線を含む135.00-138.00の手強いレジスタンスエリアでもみ合う展開が続いている。このトピックに関しては、2月26日付の記事「円相場のテクニカル分析見通し:ドル/円にレジスタンスの高い壁」をご参照ください。公平を期すために、日中足チャートにおける米ドル/円の上昇モメンタムは引き続き維持されていることを記しておこう(トレンド/モメンタム指標に基づき色分けされたローソク足チャートを参照)。米ドル/円が、2月中旬からの水平トレンドラインが位置する135.25付近を下回らない限り、短期的な上昇の勢いがすぐに解消される可能性は低いだろう(この点に関しては3月3日付の記事をご覧ください)。

ユーロ/円 - 上昇の勢いに息切れ感?

ユーロ/円は上値が重くなりつつあるように見える。144.10付近に位置する2月中旬からの水平ラインを下方ブレイクすると、小型のトリプルトップ(三尊天井、2月末と3月初旬の高値で形成)が発生し、1月中旬の高値142.85に向けて下落する可能性が開かれる。

ユーロ/円 240分足チャート

資料:TradingView

豪ドル/円 - ダブルトップ形成のリスク

豪ドル/円は、重要なサポートである2月安値90.20を試している。これを下方ブレイクすると、1月と2月の高値で形成されるダブルトップのチャートパターンが発生し、昨年12月の安値87.00に近い87.50付近が目標水準となり、下落する可能性がある。

豪ドル/円 日足チャート

資料:TradingView

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--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著

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