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英ポンド見通し:FRB、ECBに続き金融政策決定会合を開催

英ポンド見通し:FRB、ECBに続き金融政策決定会合を開催

Tetsuya Kimata, ストラテジスト

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このページの内容

※3月23日14時30分更新。

BOE、インフレ、GBP/USD、EUR/GBP、GBP/JPY-トーキングポイント

英ポンド/ドルのトレード方法
英ポンド/ドルのトレード方法
推薦者: Tetsuya Kimata
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英ポンドは上昇

米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の利上げが決定されインフレ抑制を重視したものの、今後の継続的な利上げを示す表現が削除された。また、パウエル米FRB議長は利上げ停止を検討したことも明らかになった。FOMCの結果を受けて、米ドルは幅広い通貨に対して下落した。

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資料:Trading Economicsより作成

英ポンドもその他の主要通貨同様、米ドルに対して上昇した。英ポンドは、本日英国中銀(BOE)による金融政策決定会合を控える中、昨日公表の英インフレ率が市場予想及び前回を上回ったことも上昇に寄与した。

英国インフレ率

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出所:DailyFX.com 経済指標カレンダー

本日の会合では0.25%の利上げが予想されており、金融市場では本日の会合後も追加で1.5~2回の利上げが織り込まれている。しかしながら、欧州中央銀行(ECB)と比べると少ない利上げ織り込みである。BOEの前回会合時の声明文では、「さらに強固な金融政策が正当化され得る」との文言が削除され、利上げ停止が視野に入っていることを示されたことが背景にあろう。

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資料:Bloombergよりフォワードレートのデータを用いて作成

欧州中央銀行(ECB)は0.5%の利上げを先週決定、FRBも0.25%の利上げを決定しており、金融システム不安を考慮しつつもインフレ抑制・重視の姿勢を示している。また、欧州の金融システム不安は、UBSによるクレディスイス買収が速やかに実施されており、米国と比べて影響は限定的と思われる。昨日の予想を上回る英インフレ指標を受け、英中銀は一段の金融引き締めスタンスを示す可能性がある。英中銀の金融政策決定会合を控えた英ポンドの見通しは(対ドル、ユーロ、円)?

英ポンド/米ドル:英ポンド高

トラス前首相の辞任を巡り、昨年に英ポンドは一時大幅下落となった。ユーロや米ドルに対し、前年比で依然として大幅に下落した水準であり、バリュエーション面では上昇余地があろう。テクニカルには、昨年8月から11月にかけて逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)が形成されており、英ポンド安米ドル高トレンドが反転している。12月以降上昇レクタングルパターンを形成しており、トレンドが小休止している。ただし、先週5日移動平均線が20日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが発生しており、上昇トレンドが再開している可能性がある。レジスタンスである1.24478を上方ブレイクした際には、トレンド再開となり、英ポンド高の一段の進展を見込む。金融不安が高まった際など、英ポンド安が進んだ際には20日移動平均線(現在1.20706)や200日移動平均線(現在1.18911)でサポートされるかに注目。

英ポンド/米ドル(GBP/USD)日足チャート

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資料:Trading Viewより作成

ユーロ/英ポンド:英ポンド高

英ポンド高ユーロ安を示唆する下向きの三角形(ディセンディングトライアングルパターン)の水平サポートラインを一時下方ブレイクした。英ポンド高トレンドが進むかと思われたが、その後チャネル内に戻っている。本日の英中銀の会合にてタカ派スタンスが示され、明確に水平サポートラインを下方ブレイクした場合、英ポンド高トレンドが鮮明になろう。下方ブレイクした場合、トライアングルパターンから0.853が視野に入る。

ユーロ/英ポンドの日足チャート

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資料:Trading Viewより作成

英ポンド/日本円:中立

MACDラインはゼロラインを割り込んでおり、RSI(相対力指数)も50割れに転換、英ポンド安円高トレンドを示唆している。しかしながら、対称三角形(シンメトリカルトライアングル)の中で推移しており、中立のパターンとなっている。また、金融不安が高まった際にはリスクオフ通貨である円が買われる可能性もあること、1年前と比べ対円で英ポンドはほぼ同じ水準であり対ユーロや米ドルと比べて割安感がないことから中立とする。

英ポンド/日本円の日足チャート

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資料:Trading Viewより作成

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--- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

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