メイン コンテンツへスキップ
無料トレードガイド
購読する
Please try again
Select

ライブウェビナーイベント

0

経済指標カレンダー・イベント

0

通知を受け取る

ライブウェビナーイベント
経済指標カレンダー・イベント

もっと見る もっと見る
英ポンド/円・英ポンド/ドル見通し:英ポンドの快進撃はいつまで?

英ポンド/円・英ポンド/ドル見通し:英ポンドの快進撃はいつまで?

木全哲也, ストラテジスト

共有する:

このページの内容

※2023年5月10日9時52分更新。

BOE、GBP、GBP/JPY、GBP/USD、IG顧客センチメント-トーキングポイント

  • 投資家は英ポンドの急変動を想定していない
  • 通貨先物ポジションやIG顧客センチメントは一段の英ポンド高を示唆
  • 英ポンドは対円、対米ドルで上昇を見込む
米国株相場見通し【無料】
米国株相場見通し【無料】
推薦者: 木全哲也
米国株相場見通し【無料】
ガイドを入手

金融引き締めスタンス際立つ英中銀

英ポンド円が昨年10月以来となる172円台まで一時上昇した。植田日銀総裁のもとでの初の金融政策決定会合を経て、日本銀行による当面の金融緩和維持が見込まれていることや英国中央銀行(英中銀、BOE)による金融引き締め観測が背景にあろう。

英中銀は11日に金融政策決定会合を開催する。金融市場では秋ごろにかけて3回利上げを実施した後、年末にかけて政策金利を据え置くことが予想されている。英ポンドドルの通貨オプションのデータを確認すると、英ポンドドルの為替/FX相場の変動を投資家は想定していない。金融市場で予想されている利上げ継続を示唆する内容となった場合、英ポンド相場に与える影響は限定的と見込むが、英ポンドの対日本円、対USドルでの今後の見通しは?

image1.png

資料:BloombergよりDailyFX.comが作成。通貨オプション市場から算出されるインプライドボラティリティ。

英ポンド/日本円:一段の上昇を見込む

IGグループのプラットフォーム上で実際に行われた取引データに基づいたセンチメント指標であるIG顧客センチメント(IGCS)によると、英ポンド/日本円を取引する個人トレーダーのネットショート(英ポンドロング・日本円ショート)の割合が過去と比べて高い。ショートの個人トレーダーの割合が多いことは、英ポンド安円高を見込んでいる個人トレーダーが多いことを示唆しているが、IGCSは逆張りの指標として機能する傾向がある。逆張り指標の観点では、ショートの個人トレーダーが多い間は、英ポンド高円安が一段と進展する可能性がありそうだ。現状のIG顧客センチメントの動向は、一段と英ポンド高円安が進展する可能性を示唆している。

GBP/JPY クライアントのポジション動向

資料:IG顧客センチメント

英ポンド/日本円の週足チャートを確認すると、9、20、50、200期間指数移動平均線が上向き、かつ上から並ぶ強気の「パーフェクトオーダー」(英ポンド高円安を示唆)が成立している。RSIMACD(移動平均収束拡散手法)では、英ポンド高トレンドが衰えていることを示唆する弱気のダイバージェンスは示現していない。

英ポンド/日本円週足チャート

Chart, histogram  Description automatically generated

資料:Trading View

日足チャートを確認すると、週足チャート同様9、20、50、200日指数移動平均線が上向き、かつ上から並ぶ強気の「パーフェクトオーダー」(英ポンド高円安を示唆)が成立している。また、中立パターンを示唆するシンメトリカルトライアングル(対称三角形)を上方ブレイクしており、一段の英ポンド高を示唆しており、昨年の高値172.129を突破し、心理的節目である175円が視野に入る。一方、英中銀が近い将来の利上げ停止を示唆した場合や、金融不安、米国債務上限問題に対する懸念が高まった際には水平レジスタンスである168.050まで下落する可能性がある。

英ポンド/日本円の日足チャート

image4.png

資料:Trading View

英ポンド/米ドル:英ポンド高継続

英ポンド高が進展しているものの、英ポンド/米ドル通貨先物市場の投機筋は依然としてネットショートのポジションである。投機筋はロングポジションを積み増す(英ポンド高要因)余地があり、英ポンド/米ドル通貨先物市場のポジションは今後英ポンドが一段と上昇する可能性を示唆している。

image5.png

資料:BloombergよりDailyFX.comが作成。

英ポンド/米ドルの週足チャートを確認すると、英ポンド高米ドル安トレンドの継続を示唆する上昇レクタングルパターンのレジスタンス1.24705を上方ブレイクし、英ポンド高トレンドの再開が示唆される。また、9期間移動平均線が50期間移動平均線を上抜ける「ゴールデンクロス」(英ポンド高を示唆)が成立している。RSIMACD(移動平均収束拡散手法)では弱気のダイバージェンスが示現しておらず、レクタングルパターンの幅からは、1.31397ドルへの上昇が見込まれる。

GBP/USD週足チャート

Chart, line chart, histogram  Description automatically generated

資料:Trading View

日足チャートはMACD(移動平均収束拡散手法)ラインが上向きかつ、シグナルラインを上抜けており、英ポンド高を示唆している。RSIは英ポンドが買われ過ぎの水準ではないことを示しており、水平レジスタンスである1.29817ドルへの上昇を見込む。一方、英中銀が年内利下げや近い将来の利上げ停止を示唆した場合や金融不安、米国債務上限問題に対する懸念が高まった際には、強固なレジスタンスであり、サポートラインに転換したことが期待される1.24705ドルへ下落する可能性がある。

英ポンド/米ドル(GBP/USD)日足チャート

Chart, line chart  Description automatically generated

資料:Trading Viewより作成

円相場見通し【無料】
円相場見通し【無料】
推薦者: 木全哲也
円相場見通し【無料】
ガイドを入手

--- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。