※2023年8月26日11時09分更新
英ポンド、英ポンド/ドル、テクニカル分析、個人トレーダーのポジション状況 – IGCSによるアップデート
- 24日の英ポンドは、7月下旬以来最大の下落率を記録
- 個人トレーダーは英ポンド/ドルの買い持ちを増加
- 弱気なヘッドアンドショルダーのチャートパターンに引き続き注目



24日のニューヨーク外国為替市場で英ポンド/ドルは1%近く下落し、6月中旬以来の安値で引けた。これを受け、個人トレーダーは買い持ちを増やし始めている。個人トレーダーのポジション状況は、しばしば逆張り指標として機能するIGクライアントセンチメント(IGCS)で確認できる。この点を考慮すると、英ポンドはさらに下落するのだろうか。
英ポンド/ドルのセンチメント見通し - 弱気
IGCSによると、英ポンド/ドルを取引する個人トレーダーの約62.44%がネットロング(英ポンドを買い持ち)にしている。半数以上のトレーダーが買い持ちにしているため、価格はこの先、下落する可能性がある。ネットロングのポジションを昨日と先週で比較すると、23.86%、25.24%それぞれ増加している。このように、現在のセンチメント(ポジション状況)および最近の変動(日次、週次でのポジション変化)を考慮すると、英ポンド/ドルの逆張り取引バイアスはさらに弱気に傾いていると考えられる。
英ポンド 日足チャート
下図の日足チャートを見ると、英ポンド/ドルは、弱気なチャートパターンであるヘッドアンドショルダーのネックラインまで下落している。加えて、価格は100日移動平均線を下方ブレイクし、テクニカル見通しはますます弱気に傾いている。価格のさらなる下降が確認されると、5月の安値1.2308が視野に入る。
一方、上昇に転じた場合は、1.2848のすぐ下に位置している右肩の高値が意識されよう。右肩を上抜けると、チャート形成が崩れ、焦点は昨年からの上昇トレンドラインに移る。
資料:TradingView



--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。
新たなレポートの配信等はtwitterアカウント @DailyFXJapan で確認できます。