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円のプライスアクション:米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円

円のプライスアクション:米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円

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このページの内容

円相場 - トーキングポイント

  • 三連休明けのニューヨーク外国為替市場で、またしても円安の動きが加速
  • 米ドル/円は、先週後半に心理的水準140を突破し、米国時間6日朝には142.00を上回り、24年ぶりの高値圏で推移
  • 筆者は2週間前に当社のアナリストセクションで円相場をテーマに取り上げ、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円の保ち合いが続く中、米ドル/円の安値切り上げに注目していた
  • 本記事で提示される分析は、プライスアクション(値動き)とチャートパターンに基づいています。プライスアクションやチャートパターンについてもっと知りたい方は、DailyFX 学習コンテンツをご覧ください
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円の急落は、必ずしも「新しい」動きではないが、この1日で米ドル/円は2円以上も跳ね上がり、最近の円安基調においても極端な値動きと言える。

しかし、2週間前に見ていたように、保ち合いの積み重ねはあった。ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円はそれぞれ巻き戻しの動きが出ていたが、その間、米ドル/円は強気のトレンドが継続していた。筆者が円相場をアナリストセレクションのテーマに選んだのは、このような複数の巻き戻しの動きがしばしばもたらす、大きな値動きを予測したためである。

米ドル/円が24年ぶりの高値水準まで急上昇し、この予測が現実のものとなっているように見える。現段階では、米ドル/円は142.50の心理的水準はまだ突破していない。この水準を上抜けるのは、前回の主要な心理的水準である140.00がレジスタンスからサポートに転じた後になるだろう。

米ドル/円 1時間足チャート

usdjpy hourly chart

資料:Tradingview

チャートに目を移すと、140.00の突破後しばらくは、力強く上昇が続いている。8月中旬に上昇型トライアングルが示現し、強気のブレイクアウトが形成されたのは記憶に新しい。

現時点で、円安ドル高の動きは信じられないほど進行している。しかし、ドルが買われ過ぎているからといって、これ以上ドル高は進まない、とはならない。今週はこれまで強い動きがあり、それが弱まる明確な証拠はまだない状態である。

米ドル/円4時間足チャート

usdjpy h4 chart

資料:Tradingview

しかし、現在の水準をさらに上回っての上昇は問題となる可能性があり、この強気トレンドがいかに積極的に織り込まれているかを考えると、近辺にサポート水準はあまり見当たらない。1時間足チャートで見ると、現在の動き以前の直近の高値は140.80だが、この水準まで下がらないとサポートと呼べる水準がない。ただ、現在の価格とそのゾーンの間にある141.50付近から141.70付近までが、数時間、上昇を抑えたエリアであり、このエリアがサポートとして注目される可能性はある。

米ドル/円 1時間足チャート

usdjpy hourly chart

資料:Tradingview

ユーロ/円 トライアングルのブレイク、反落、ブレイクアウト

ユーロ/円は数週間前、シメトリカル・トライアングル内側の中央付近に位置していた。ユーロ/米ドルがパリティ(等価)の心理的水準に押し込まれるというユーロの急落があったにもかかわらず、である。

その後、ユーロ/円は大きく値を上げた。8月下旬にレジスタンスまで上昇し、9月初めにはブレイクアウトした。ブレイクアウト後は反落したが、以前レジスタンスとして機能していたフィボナッチ水準138.84近辺でサポートを見つけ、月間高値に向けて再び上昇するのを促した。このサポート水準は、ユーロ/円がまだ三角保ち合いの内側に位置していた時に筆者が使用していた水準である。

現時点で、それまでの抵抗線が支持線に変わっている。これは、下図の上部の赤い帯に当たる部分で、心理的水準140.00やフィボナッチ・リトレースメント61.8%、以前のスイングハイの水準が重なっている。

ユーロ/円 8時間足チャート

eurjpy eight hour chart

資料:Tradingview

英ポンド/円

円との組み合わせとなる通貨ペアの数週間前の動きを調べたところ、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円はすべて、シメトリカル・トライアングルが示現しており、相場のトレンドがほぼ横ばいで推移する保ち合いの状態だった。その後、ユーロ/円は上図のようにブレイクアウトし、豪ドル/円も同様にブレイクアウトした状態を保っている。

一方で、英ポンド/円は上値が重い。この2日間は特に大きく上昇したものの、依然としてシメトリカル・トライアングルの内側にとどまっている。5日に下値サポートを試し、翌6日、今度は上値レジスタンスを試す動きへと続き、三角保ち合い全体を横断している。

英ポンド/円が、まだ高値を更新していない数少ない円の通貨ペアの一つであることから、弱気のシナリオに重点を置くのが自然であろう。しかし、この動きが相当、織り込み済みであることを考えると、少し考えを巡らす必要がある。短期的には、トライアングルの内側に位置する、以前抵抗線として機能した水準がサポートとなる可能性があり、このサポートが価格を維持すれば、強気派の勢いが戻るかもしれない。

弱気派が主導権を握るには、159.46-160.00のサポートゾーンを割り込む必要があるだろう。しかし、下図に見られるように、トライアングルの内側に、以前レジスタンスとして機能していた短期のトレンドライン(赤線)がある。同ラインは、162.50から163.25付近までのサポートとなり得るスイングハイのエリア周辺に配置されている。

英ポンド/円 日足チャート

gbpjpy daily chart

資料:Tradingview

豪ドル/円

この動きは、長い期間をかけて醸成されてきたものである...。

この話は昨年2月にさかのぼる。当時、豪ドル/円は、心理的水準80.00付近をネックラインとした逆三尊(トリプルボトム)が示現していた。そして現在、長期チャートでは、心理的水準97.50付近の重要なレジスタンスに向けて上昇しており、再び逆三尊が示現する可能性が残っている。

下図の月足チャートで、95.00近辺で6カ月間、売りの抵抗が強かったことに注目されたい(緑色の部分)。月足の上ヒゲが長いのは、買い方が新高値を更新しようと買い攻めたが、絶えず売り方にその動きを抑制されたためであり、買い方の苦戦ぶりがうかがえる。現在、強気派は目先のトレンドに乗り、新たな上昇局面に入り始めたように見える。

豪ドル/円 月足チャート

audjpy monthly chart

資料:Tradingview

数週間前の豪ドル/円は、この95.00付近にとどまっていたため、別の水準でブレイクアウトを試みていた。その結果、ゆっくりとではあるが、この大台を上回り、先週は、この水準付近がサポートとなり、以前はトレンドラインのレジスタンスとして機能していた水準を上回って推移した。

その結果、豪ドル/円はさらに上昇し、3カ月ぶりの高値を更新した。次のレジスタンスゾーンは再び、6月に試したが突破できなかったゾーンである。この水準は、2015年5月に形成されたスイングハイからはやや外れている。現在、97.30が7年ぶりの高値水準となっているが、96.88が次のレジスタンスとして注目されそうである。

このように、豪ドル/円は次のレジスタンスを探す展開となっている。上値を試しても突破できなければ、以前、レジスタンスとなっていた95.76または95.00がサポートとなる可能性がある。

豪ドル/円 日足チャート

audjpy daily chart

資料:Tradingview

--- DailyFX.com シニアストラテジスト、ジェームズ・スタンレー著

スタンレー氏に連絡するには、Twitter で @JStanleyFX までお願いいたします。

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