メイン コンテンツへスキップ
無料トレードガイド
購読する
Please try again
Select

ライブウェビナーイベント

0

経済指標カレンダー・イベント

0

通知を受け取る

ライブウェビナーイベント
経済指標カレンダー・イベント

もっと見る もっと見る
ドル 週間見通し: ドル指数は米国株の動きを意識か、目立った経済指標の発表なく

ドル 週間見通し: ドル指数は米国株の動きを意識か、目立った経済指標の発表なく

このページの内容

※2023年6月5日12時10分更新

ドル 週間見通し: 中立

  • ドルは4週間ぶりに反落し、さえない動きとなった
  • 堅調な米雇用統計を背景にFRBの引き締め観測は陰らず
  • ドル指数では強気なゴールデンクロスが示現しており、ドルを下支えている
米ドル相場見通し【無料】
米ドル相場見通し【無料】
推薦者: Daniel Dubrovsky
米ドル相場見通し【無料】
ガイドを入手

ドル相場のファンダメンタルズ分析

先週のドル指数は約0.2%下落し、4週間ぶりに反落となった。市場心理がどちらかと言うと明るかったため、ドルのような安全資産への需要は減退したが、下げ幅は限定的だった。先週末にかけて米国債利回りが上昇したことも支えとなった。

先週金曜に発表された米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を上回って増加したことが、米国債利回りを押し上げる要因となった。米雇用統計は額面通りに受け取れば、強弱が入り混じった内容だった。5月のNFPは33万9,000人増と、予想(19万5,000人増)を大きく上回った。先月のNFPは25万3,000人増から29万4,000人増へと上方修正された。一方、マイナス面としては、5月の失業率は前月の3.4%から3.7%へと予想外に上昇した。エコノミストは3.5%と予想していた。

市場の反応を見ると、金融市場は今回の米雇用統計を、引き続きひっ迫する米労働市場を示す確かな兆候の一つと受け止めたようだ。先週31日に米労働省が発表した4月の雇用動態調査(JOLTS)では、失業者1人当たり約1.8件の求人があったことが示され、求人件数は予想に反して増加していた。その日の米国債利回りの上昇は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待の後退を反映していた。大方の予想では、6月にFRBは政策金利を据え置くとされており、7月に少なくとも1回の利上げを実施する可能性は75%程度となっている。

安全資産の需要がないにもかかわらず、ドルを支えているのは、堅調な米経済であると思われる。今週は、目立った経済指標の発表がない。とはいえ、新規失業保険申請件数は引き続き、労働市場に関する最もタイムリーなデータである。その他、工場受注もイベントリスクになり得る。

米債務上限問題が解決したことを考えると、今週のドル相場の関心は一般的なリスク選好に移るかもしれない。FRBは政策金利を据え置く可能性があり、堅調な米経済指標が相場の動向を左右する傾向が続く中、今週のドル相場は小動きとなる可能性がある。特にセンチメントが良好さを維持し、安定した米国債利回りの動きを背景に米国株が堅調に上昇し続ければ、なおのことドルは足踏み状態となりそうだ。

テクニカル分析

テクニカル分析では、ドル指数はチャート上で、20日単純移動平均線(SMA)が50日SMAを上抜けた時に発生する強気のゴールデンクロスが示現している。これは、目先の見通しが若干上向きにあることを示している。当面のレジスタンスは、フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準104.11になりそうである。この水準を超えてさらに上昇すると、3月の高値105.88が視野に入ってくる。一方、下降に転じた場合は、移動平均線はサポートとして機能する可能性がある。サポートを割り込むと、100.82-101.29のレンジが意識される展開となるだろう。

ドル/円のトレード方法
ドル/円のトレード方法
推薦者: Daniel Dubrovsky
ドル/円のトレード方法
ガイドを入手

ドル指数 日足チャート

資料:TradingView

--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著

ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。