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今後の金価格を左右する?!金利上昇で下落か
2022年の金価格は大きな価格変動があったものの、ほぼ横ばいで1年を終えた。2023年第1四半期に入ると、FRBはパウエル議長の発言や12月の経済予測サマリー通りに利上げペースを維持し、コアインフレ率とFF金利は下表のように大幅に変わっていくだろう。現時点ではFRBの予想ピーク金利5.1%と市場参加者の予想にはかなりの乖離があるが、12月会合のタカ派的な内容は第1四半期の金の上昇を制限する可能性がある - 金利上昇は無利子資産である地金の保有機会コストを増加させるからだ。
FRBの政策金利予想
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出所:Refinitiv
ベンチマークであるSPDRゴールド・シェアーズが示す下記の枯渇した出来高は、マーケットが金利上昇時には金に投資することに消極的であることを証明しており、金利上昇は第1四半期まで続くと見られることから、今後の金の見通しは暗いものと思われる。2023年以降、金利が協調して低下すれば、金は好転する可能性がある。
2022年のSPDRゴールド・シェアーズ(GLD)の取引量について
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出所:ETF.com
高金利環境とインフレ軟化を含む現在の背景を要約すると、実質利回りが低下していることになる(下図参照)。金が「インフレヘッジ」であることを考えると、この2つの変数が現在、金の価格を下げる方向に動いている。
米国10年実質利回り
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出所:ブルームバーグ