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原油価格見通し:波乱含みの展開か、米CPI発表前に不透明感強まるとの懸念

原油価格見通し:波乱含みの展開か、米CPI発表前に不透明感強まるとの懸念

このページの内容

※2023年3月14日17時19 分更新

原油、WTI原油先物、FRBの利上げ観測、米CPI - トーキングポイント

  • 14日のAPAC市場で原油先物相場は下げ幅を拡大
  • 米CPIを注視するトレーダーは多く、CPIの結果次第では市場の先行き不透明感がさらに高まるだろう
  • 引き続き、高インフレが確認されれば、利上げ観測が再び強まる可能性がある
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推薦者: Daniel Dubrovsky
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先週明らかになった米シリコンバレー銀行の経営破綻をきっかけに先行き不透明感が強まったとの見方からボラティリティが高まり、13日のWTI原油先物相場は2.55%下落した。相場は先週水曜から約3.3%下落した水準で推移している。

市場は米国が景気後退入りするかどうかを見極めようとしており、センチメントの動向に連動しやすい原油先物相場は今後数日または数週間、数カ月間にわたって、脆弱な状態が続く可能性がある。米銀行システムの安全性を高めるため米政府は措置を講じたが、13日の米国株式市場で地方銀行株は大きく下げた。

しかし、13日の市場の反応をよく見ると、(今のところ)市場関係者は景気後退の心配よりも、はるかに米連邦準備制度理事会(FRB)の金利見通しの方を重視しているように見える。実際、市場では今秋までに約150ベーシスポイントの利下げ実施予想がすでに織り込まれている。これを受けドルは下落し、トレーダーはハイテク株に資金を投じた。13日の米国株式市場ではナスダック100指数が上昇し、ダウ平均30種平均は下落した。

14日のAPAC(アジア太平洋地域)市場では、投資家心理の悪化を背景に原油相場に引き続き、下落圧力がかかっており、ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物は14日正午の時点で1.25%近く下落している。

きょう14日は、先行き不透明感がさらに増す可能性がある。市場の注目は今夜22時30分(日本時間)に発表される米消費者物価指数(CPI)である。2月の米CPIは前年同月比6.0%上昇と、前月(同6.4%上昇)から伸びは鈍化すると見られている。1月は予想以上に強い数値だったことを考慮すると、2月が予想以上に強い内容となった場合、FRBの利上げ観測が再び高まり、原油相場には下落リスクをもたらす結果となるかもしれない。

原油相場のテクニカル分析 - 日足チャート

日足チャートで原油価格は72.27近辺で推移しており、下降レクタングルの下限ラインに急接近している。しかし、そのすぐ下には昨年12月の安値圏である70.10-71.13が控えている。この安値圏の下方ブレイクが確認されると、2021年5月の安値圏が意識される展開となるだろう。

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資料:TradingView

原油相場のセンチメント分析見通し - 弱気

逆張り指標として機能する傾向があるIGクライアントセンチメント(IGCS)によると、原油先物を取引する個人トレーダーの約82.78%がネットロング(原油を買い持ち)にしている。大半のトレーダーがロングであることは、価格下落が続く可能性を示唆している。ロングのポジションは昨日と先週に比べ、それぞれ9.56%、30.63%増加した。このように、現在のセンチメント(ポジション状況)および最近の変化(日次、週次でのポジションの変化)を考慮すると、逆張り取引バイアスはさらに弱気に傾いていると考えられる。

--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著

ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。

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