※2023年3月3日11時12分更新
天然ガス、同時線、モメンタム鈍化、上昇ウェッジ - テクニカル面のアップデート
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日足チャート - 同時線のローソク足に注目
2日の天然ガス価格は6営業日ぶりに反落した。昨日は投資家の迷いを示す同時線のローソク足パターンが示現した。これは必ずしも反転が差し迫っていることを示唆するものではないが、この水準からの下降が確認されれば、価格は下げに転じる可能性がある。当面のサポートは20日単純移動平均線(SMA)と思われる。
20日SMAを下回ると、2月の安値1.967が意識され、その後には2020年の安値1.44も控えている。直近のサポートは、フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準2.297および50日SMAとなる。これらのポイントを上抜けると、短期的に上げ幅を拡大する展開が視野に入る。しかし、昨年8月から続く下降トレンドラインは引き続き、より長期的なバイアスを下向きに維持している。
資料:TradingView
4時間足チャート - 上昇モメンタムは鈍化
4時間足チャートを見ると、天然ガス価格がいかにレジスタンスの突破に苦戦しているかがよく分かる。価格はフィボナッチ・リトレースメント水準のミッドポイントである2.782でこう着しているように見え、RSI(相対力指数)では弱気のダイバージェンスが発生している。弱気のダイバージェンスは上昇の勢いが弱まっていることを示すもので、時に価格が下降に転じる前に発生することがある。
価格は弱気なチャートパターンである上昇ウェッジ内にとどまっており、上昇ウェッジの下限ラインが当面のサポートとなっている。このラインを下方ブレイクすると、1月下旬から先月末にかけて続いた短期的な下降トレンドが復活するかもしれない。その場合、100期間SMAが意識されるだろう。このSMAはサポートとして機能し、価格を上昇に転じさせる可能性もある。



資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。