※2023年4月12日10時56分更新
天然ガス、陽の包み足、移動平均線 - テクニカル面のアップデート
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日足チャート – 陽の包み足に注目
ここ何日かの天然ガス価格はとりわけ落ち着いており、年初に下落トレンドが続いた後の相場が安定してきたように見える。価格は、現在の2023年の最安値（2月の安値でもある）1.967を上回る水準を維持している。また、RSI（相対力指数）では強気のダイバージェンスが形成されており、下降の勢いが弱まっていることを示している。
11日には、陽の包み足（抱き線）のローソク足パターンも示現した。記事執筆時点ではまだ初期段階で不透明だが、価格がこの水準からさらに上昇すれば、さらなる上げ幅拡大への可能性が開かれる。その場合、50日単純移動平均線（SMA）を突破できるかどうかが注目される。ただ50日SMAはレジスタンスとして機能し、上値が抑制される可能性がある。
50日SMAを上方ブレイクした場合は、2月の高値3.027を目指す展開が予想される。テクニカル面での目先の動きを探るため、4時間足チャートに注目したい。
資料：Tradingwiew
4時間足チャート - 上昇に転じる条件整う？
4時間足チャートを見ると、天然ガス価格は強気のチャートパターンである下降ウェッジを上方ブレイクして以来、上値が重く、ほぼ足踏み状態となっていることが分かる。3月末以降、フィボナッチ・リトレースメント78.6%の水準2.195に何度も上値を抑えられてきた。
しかし天然ガス価格は今ようやく、上昇に転じる条件が整ったように見える。確認がまだ十分ではないが、価格はこの時間枠チャートで100期間SMAを上抜けした。これにより、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準2.373が意識されている。ここからさらに上昇すると、ミッドポイント2.498を上回れるかどうかが焦点となる。一方、下降に転じた場合は、2月の安値に軸足を戻すことになるだろう。
資料：Tradingwiew
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。
