※2023年3月28日10時40分更新
天然ガス、RSIダイバージェンス、下降ウェッジ - テクニカル面のアップデート
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週足チャート - モメンタムは鈍化している?
先週の天然ガス価格は下げ幅を拡大し、3週続落となった。価格は2022年夏以降、下落トレンドが続いており、ここ最近の動きから考えても、3週続落は特に驚くことではない。しかし、週足チャートをよく見ると、RSI(相対力指数)で強気のダイバージェンスが起こり始めていることが分かる。つまり、価格は新安値を更新しようとしているが、指標面からはそのような動きはうかがえない。強気のダイバージェンスは下降の勢いが弱まっていることを示すもので、価格が上昇に転じる前兆となることもある。もっと詳しく見てみたい。
資料:TradingView
日足チャート - 2月の安値に注目
日足チャートでは、価格は2月の安値1.967をわずかに上回る水準で推移している。これは、現在の2023年の最安値、また2020年9月以降の最弱ポイントでもある水準だ。週足チャートと同様、この時間枠チャートでもRSIで強気のダイバージェンスが形成されている。
上昇に転じた場合、50日単純移動平均線(SMA)が当面のレジスタンスとなって上値を抑える可能性がある。上げ幅を拡大する場合は、3月3日の高値3.027をブレイクできるかが焦点となる。一方、サポートを割り込むと、フィボナッチ・エクステンション23.6%の水準1.696が意識され、その後は2020年の底値1.44に向かって下げる展開が予想される。
資料:TradingView
4時間足チャート – 下降ウェッジの形成続く
4時間足チャートで見ると、今月初めに示現した下降ウェッジのチャートパターンが続いている。天然ガス価格がこのウェッジ内にとどまっている限り、短期的な見通しが弱気であることに変わりはない。ただし、上方にブレイクアウトした場合は、強気に転換する可能性が開かれる。その場合、100期間SMAがレジスタンスとして機能し、これを上回れるかどうかが焦点となるだろう。
資料:TradingView



--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。