円、ドル/円、ドル、ユーロ/円、ユーロ - トーキングポイント
- ドル/円は、24年ぶりの高値を付けた後、上値は重いが、ドル高の勢いは維持
- ユーロ/円は、ブレイクアウト後、過去の高値をかろうじて超えた水準で高止まり
- 円安トレンドが再開された場合、米ドル/円、ユーロ/円はどこまで上昇するのか?
テクニカル分析入門
テクニカル分析について
推薦者: Daniel McCarthy
ドル/円
ドル/円は先週、144.99で24年ぶりの高値を付けたが、上昇トレンドラインの突破を確証するまでには至らなかった。
このトレンドラインは、7月下旬に139.39から130.39に反落した際のフィボナッチ・エクステンション161.8%の水準とも重なっている。144.95-145.20のエリアが引き続きレジスタンスとなる可能性がある。
新高値からの反落局面では、21日単純移動平均線(SMA)をベースとするボリンジャーバンドの上限の内側に戻る動きが見られた。これは、反転の可能性、あるいは強気の勢いが一服する可能性を示している。
買いの動きが早いため、反落したとはいえ、まだほとんどのSMAを下回っていない状態である。
強気の三角移動平均線(TMA)を形成するには、相場が短期のSMAを上回っている状態で、なおかつ短期SMAが中期SMAを、中期SMAが長期SMAを上回っている必要がある。また、すべてのSMAは正の勾配でなければならない。
強気のTMAを形成するには、 10日、21日、34日、55日、100日、200日SMAのどの組み合わせにおいても、上記の基準が満たされなければならない。ドル/円は現在、34日SMAが55日SMAを上回ったところである。
ボリンジャーバンドがさらなる下降を示唆している可能性がある一方で、SMAは強気のモメンタムが維持される可能性を示している。
強気シグナルと弱気シグナルのせめぎ合いは、相場が複数のSMAを下抜けるか、新高値を更新するまで続く可能性がある。
139.39と135.57のブレイクポイントはサポートになり得るだろう。
大局的に見ると、ドル/円は130.39を下回ると、いくつかのサポート水準が失われ、大幅な円安の流れは終わりを告げるかもしれない。しかし、今のところ、上昇トレンドチャネルと強気の勢いは損なわれていないように見える。




資料:TradingView
ユーロ/円
ユーロ/円は、8月下旬にペナントパターンの上辺をブレイクし、8年ぶりの高値となる144.72を付けた。この水準がレジスタンスとなる可能性がある。
この高値は、6月に付けた3つの高値を上回ったが、現在のところ、上昇の勢いは失速しているように見える。この高値を更新する際、陰の包み足(抱き線)パターンが形成されており、短期的に反転する可能性を示唆している。
142.37と141.41のブレイクポイントがサポートとなる可能性があり、141.41は現在、10日単純移動平均線(SMA)と重なっている。

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ローソク足パターン
推薦者: Daniel McCarthy
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
マッカーシー氏に連絡するには、Twitter で @DanMcCathyFX までお願いいたします。