金、銀、個人トレーダーのポジション状況、テクニカル分析 – IGCSによるコモディティ市場アップデート
- 金と銀の価格はここ数週間、上昇している
- 個人トレーダーはショートの持ち高を増やしている
- これは、金/ドルと銀/ドルが上昇する兆候かもしれない
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金と銀の先物相場はここ数週間、じりじりと上昇している。一方、IGクライアントセンチメント(IGCS)を見ると、貴金属を取引する個人トレーダーは同時にショートの持ち高を徐々に増やしていることが分かる。IGCSは逆張り指標として機能する傾向がある。このことを踏まえると、金/ドルと銀/ドルはさらに上昇する可能性があるのか?
金相場のセンチメント見通し - 強気
IGCSによると、金を取引する個人トレーダーの約66%がネットロング(金を買い持ち)にしている。 トレーダーの大半はまだロングに偏っているということは、価格が下落する可能性を示唆している。しかし、昨日と先週に比べ、ショートのポジションはそれぞれ15%近く、24%増加している。全体的なポジション状況はロングが多いが、最近のポジションの変化は、金相場が上昇し続ける可能性を示唆している。
金/ドル 日足チャート
日足チャートで見ると、金/ドルは弱気のチャートパターンである上昇ウェッジ内で上昇し続けている。価格がこのパターン内にとどまっている間のテクニカル分析見通しは、上向きのままと見ている。しかし、ウェッジの下限バンドを下方にブレイクすると、反転のリスクが高まる。その場合は、50日単純移動平均線(SMA)が焦点となるだろう。一方、上昇局面では、1,824を上回って上昇すると、6月の高値1,879が意識されそうだ。
資料:Trading View
銀のセンチメント見通し - 強気
IGCSによると、銀を取引している個人トレーダーの約65%がネットロング(銀を買い持ち)にしている。トレーダーの大半がまだロングに偏っているということは、価格が下落する可能性を示唆している。しかし、昨日と先週を比較すると、ショートのポジションはそれぞれ64%、97%増加している。全体的なポジション状況はロングに傾いているものの、最近のポジションの変化は、銀相場が上昇し続ける可能性を示唆している。
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![IGクライアントセンチメントをトレードに活用する方法](https://a.c-dn.net/b/2O1rDk/500x707Advanced-Sentiment.png)
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銀/ドル 日足チャート
銀/ドルは最近、4月中旬以来の高値で取引を終えた。しかし、RSI(相対力指数)では弱気のダイバージェンスが発生しており、価格上昇の勢いは弱まっている。RSIは時に、価格に先行した動きを示すことがある。価格がRSIに沿った動きとなる場合は、10月下旬からの上昇トレンドラインがサポートとなり、上昇トレンドが復活する可能性がある。主要なレジスタンスは、フィボナッチ・リトレースメント78.6%の水準24.937のように思われる。
![XAG/USD Daily Chart](https://a.c-dn.net/b/02sSnH/image4.png)
資料:Trading View
* IGクライアントセンチメントチャートとポジショニングデータは2022年12月20日付レポートより引用
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。