メイン コンテンツへスキップ
無料トレードガイド
購読する
Please try again
Select

ライブウェビナーイベント

0

経済指標カレンダー・イベント

0

通知を受け取る

ライブウェビナーイベント
経済指標カレンダー・イベント

もっと見る もっと見る
ユーロ(EUR)の見通し:ECBの利上げスタンスに変化が見られるか?

ユーロ(EUR)の見通し:ECBの利上げスタンスに変化が見られるか?

木全哲也, ストラテジスト

共有する:

このページの内容

※12時08分に更新

ECB理事会が開催。ユーロ(EUR)への影響は?

  • クレディスイスグループの経営不安を受け、利上げ織り込みが大きく後退
  • 16日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会に注目
  • ユーロの対ドル、対円の見通しは中立
ユーロ/ドルのトレード方法
ユーロ/ドルのトレード方法
推薦者: 木全哲也
ユーロ/ドルのトレード方法
ガイドを入手

世界的な金融不安からECBの利上げ織り込みが後退

先週の米シリコンバレー銀行(SVB)破綻に続き、昨日はスイスの金融大手クレディスイスグループの経営不安が注目を集め、欧州株式市場は大幅下落、安全資産通貨とされる米ドル日本円が買われる等、リスクオフの展開となった。ECB理事会(金融政策決定会合)が本日欧州時間に開催されるが、金融不安を受け、金融市場の利上げ織り込みは0.25%強に後退している。クレディスイスグループの懸念はあるものの、スイス中銀は流動性支援を表明、同グループは中銀から最大500億スイス・フランを借り入れる計画を発表しており、一定の安心感をもたらしている。SVBの破綻等、金融システム不安の中心は米国であり、ECBは金融引き締め的なタカ派スタンスを示す可能性がある。今後のユーロの対米ドル(USD)、対円(JPY)での見通しは?

市場が織り込むECBの政策金利見通し

image1.png

チャート作成:Daily FX、OIS市場のデータを基に作成、資料:Bloomberg

ユーロドル(EUR/USD)

RSI(相対力指数)は45と概ね中立、5,20,50,200日移動平均線は概ね横ばいとなっており、明確なトレンドは出ておらず、中立の見通しとする。ただし、クレディスイスの経営不安を受け、ユーロは対ドルで下落したものの、水平サポートライン1.05328を上回る水準で推移している。金融不安に対する警戒感は必要であるものの、本日のECB理事会の結果がタカ派な内容となり、同サポートラインの水準が維持された場合、同水準が強固なサポートとして機能し、2021年初から2022年9月までの下落に基づいたフィボナッチリトレースメントの50%水準、かつ1月下旬から2月初旬の上値である1.09363が視野に入ろう。

EUR/USDの日足チャート

Graphical user interface, chart  Description automatically generated

資料:Trading ViewよりDailyFX Japanが作成

ユーロ円(EUR/JPY)

米SVB破綻、クレディスイスグループの経営不安を受け、リスク回避の動きが強まり、安全資産通貨とされる円が買われる展開となっている。22年12月から23年2月にかけて逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)を形成しているように見え、ユーロ円の下落トレンド(ユーロ安円高)が反転したかに思えた。しかしながら、足元のユーロ円は5,20,50,200日移動平均線を割り込んでおり、下落トレンドに突入している可能性もあり、中立の見通しとする。本日のECB理事会の結果がタカ派な内容となり、現在141.77から142.52円にある5,50、200日移動平均線を上方ブレイクした場合、ユーロ高円安トレンドの再開し、3月2日の上値である145.568が視野に入る。

EUR/JPYの日足チャート

Chart, histogram  Description automatically generated

資料:Trading ViewよりDailyFX Japanが作成

トレードに役立つメール配信サービス

DailyFXからタイムリーで国内外のマーケット情報を受け取ることができます。

登録する

--- DailyFX Japan著

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。