NYダウ、S&P 500、個人トレーダーのポジション、テクニカル分析 – IGCSの米国株最新情報
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ここ数日、ダウ工業株30種平均とS&P 500種株価指数の先物はやや下げている。先週発表された11月の米非農業部門雇用者数(NFP)は伸びが堅調で、5日に全米供給管理協会(ISM)が発表したサービス業(非製造業)の景況感指数は予想外に強かった。このため、先物の下げは、米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な政策に対する期待が高まったことが背景にあると思われる。IGクライアントセンチメント(IGCS)によると、個人トレーダーは株式を売却することで、これに対応している。IGCSは逆張り指標として機能する傾向がある。この点を考慮すると、米国株はさらに下げ幅を拡大するのだろうか?
NYダウのセンチメント見通し - 弱気
IGCSによると、個人トレーダーの約38%がダウ平均をネットロング(買い持ち)にしている。ほとんどのトレーダーはまだネットショートにしているため、これは価格が上昇し続ける可能性を示唆している。しかし、ロングのポジションは昨日と先週に比べ、それぞれ14.39%、22.81%増加している。この最近のポジションの変化は、価格が間もなく下降に転じる可能性を示唆している。
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NYダウ 日足チャート
ダウ平均先物は、34,246と34,707間のレジスタンスに阻まれ、その後20日単純移動平均線(SMA)を割り込んだ。この下抜けが確認されれば、50日SMAに向けて下げを拡大するかもしれない。50日SMAに到達するには、まず当面のサポートとなっている33,169-33,434の変曲点ゾーンのブレイクが必要となる。一方、先述のレジスタンスを上抜けると、10月以降の上昇トレンドに意識が向き、4月の高値が視野に入ってくる。
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資料:Trading View
S&P 500のセンチメント見通し - 弱気
IGCSによると、個人トレーダーの約51%がS&P 500種指数をネットロング(買い持ち)にしている。現在、多くのトレーダーがロングに傾いているため、これは価格が下落し続ける可能性を示唆している。ロングのポジションは昨日と先週に比べ、それぞれ14.40%、9.41%増加している。全体的なポジショニングと最近のポジションの変化を考慮すると、S&P 500種指数の逆張り取引バイアスはさらに弱気に傾いていると考えられる。
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S&P 500 日足チャート
S&P 500先物は、今年初めから続く下降トレンドライン(レジスタンス)を突破できず、その後すぐに弱気のパターンと言われる上昇ウェッジの下限を試しているところだ。このウェッジの形成は10月に始まっており、この下限をブレイクすると、下げが拡大する可能性がある。その場合、10月以来の安値を更新するかもしれない。一方、上昇局面では、1月から続く下降トレンドラインを突破することで、12月1日の高値4,110が注目されることになるだろう。
資料:Trading View
* IGクライアントセンチメントチャートとポジショニングデータは2022年12月6日付レポートより引用
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。