※2023年4月10日14時05分更新。
ビットコイン、Bitcoin、BTC/USD、雇用統計-トーキングポイント



上昇トレンド継続も弱気シグナルも点灯
米アーカンソー州議会は、ビットコイン採掘業者(マイナー)を保護する法案を可決した。現在、州知事による承認待ちとなっている。マイナーの権利が保護されれば、中長期的にはマイニング需要に繋がり、ひいてはビットコインの信用、価格にも影響する可能性がある。
ビットコイン価格は3月初旬に20,000ドルを割り込んだ後、上昇に転じ、中旬以降、それまでのトレンドの継続を示す上昇レクタングルパターンを26541~29,380ドルのレンジで形成している。
注目の米国雇用統計が7日金曜日に公表された。米国雇用統計は労働市場の堅調さが示されたものの、FRBの金融政策見通しを大きく変えるものではなく、金融市場、ビットコイン価格に対する影響は限定的であった。ビットコイン価格は引き続きレクタングルパターン内で推移している。
日足チャートでは、強い上昇シグナルである三役好転が成立している。一方で、RSIやMACD(移動平均収束拡散手法)では弱気のダイバージェンスが見られており、上昇トレンドの勢いが鈍化していることを示唆している。弱気に転ずる前にレクタングルパターンのレジスタンスを上抜け、上昇トレンドが再開するか注視したい。
ビットコイン(BTC/USD)日足チャート

資料:Trading Viewより作成
週足チャートでは、強気トレンドへの反転パターンを示す逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)パターンが形成されている。29,380ドルの上昇レクタングルパターンのレジスタンスを上抜けた場合、心理的節目である30,000ドル、重要なレジスタンスである32,376ドルが視野に入る。更に、上昇トレンドが継続した場合、ヘッドとネックラインまでの長さからは34,000ドルまで上昇する可能性がある。
ビットコイン(BTC/USD)週足チャート

資料:Trading Viewより作成
一方、4時間足チャートでは中立パターンであるシンメトリカルトライアングルを形成している。三角形の頂点が近付きつつあり、ビットコイン価格が上昇もしくは下落に大きく動く可能性が高まってきている。ビットコイン価格の上昇を見込んでいるものの、シンメトリカルトライアングルのサポートラインを下方ブレイクした場合は、下落トレンドに転じる可能性もあり、注視したい。
ビットコイン(BTC/USD)4時間足チャート

資料:Trading Viewより作成
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著