※2023年8月22日14時25分更新
豪ドル、豪ドル/米ドル、移動平均線 - テクニカル分析によるアップデート
- 豪ドルの下落率は、2月以来最大となる見通し
- 豪ドル/米ドルのトレンドは弱気継続も、重要なサポートは強化されている
- 今後1-2日間に注目すべき重要な水準とは?



今月の豪ドル/米ドルはこれまでのところ4.5%下落しており、対米ドルで2月以来最大の月間下落率となりそうだ。さらに、豪ドル/米ドルは、2022年10月以来となる5週続落も視野に入っている。さらに6週続落となれば、2020年2月以来の続落記録となる。テクニカル分析で見る目先の豪ドル相場の動向とは?
日足チャートを見ると、価格はフィボナッチ・リトレースメント78.6%の水準0.6382まで下落している。ただ、それ以来、価格は下値を目指すものの、この水準の下方ブレイクには至っておらず、むしろサポートが強化されている。
一方、20日移動平均線が50日移動平均線を下回る弱気のチャートパターンであるデッドクロスが形成されている。価格が上昇に転じた場合は、これらの移動線は重要なレジスタンスとして機能し、目先は上値を抑える可能性がある。下げ幅を拡大すると、昨年11月の安値0.6272を維持できるかが焦点となり、その後は2022年の底値0.6170が視野に入ってくる。
4時間足チャートに注目すると、テクニカル面から見た値動きが短期的にどのように形成されているかがより明確に分かる。下図を見ると、8月17日からの短期的な上昇サポートが豪ドルを安定させるのに寄与していることが分かる。価格は徐々に50期間移動平均線と100期間移動平均線に近づいている。
資料:TradingView
当面のレジスタンスは、フィボナッチ・エクステンション100%の水準0.6466と50期間移動平均線である。これらの水準を上方ブレイクすると、78.6%ポイントの0.6525と100期間移動平均線を突破できるかが焦点となる。100期間移動平均線は、上値を抑制するレジスタンスとして機能する可能性がある。一方、38.2%ポイントの0.63621を割り込むと、昨年11月の安値に向け下げが加速するかもしれない。
資料:TradingView



--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
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