銀に投資すべきなのか?
世界的なインフレ・景気後退への懸念が継続している中、銀は現在の経済状況から恩恵を受け続けている。これらの懸念は来四半期も続く可能性が高いことから、銀価格は上昇を続け、直近のレジスタンスラインを試すかもしれない。
2023年第2四半期の注目のトレード機会|2023年第2四半期のガイドブック【完全版】を無料で入手するには以下のバナーをクリックしてください。



日足チャートでは3月中旬以降、3月10日に付けた安値から約17%上昇しており、好調なパフォーマンスを示している。この上昇は20・50・200日移動平均線を超えており、信頼性がある動きととらえられる。高値と安値を切り上げるパターンが続いており、次の目標は24.50ドルのわずかに上であると予想される。24.50ドルを超えると、数ヶ月前の高値である26.21ドルと26.94ドルが注目される。商品チャネル指数(CCI)は、銀が買われすぎであることを示しているため、次の上昇前に調整期間が必要になる可能性がある。
銀価格 日足チャート

TradingViewでチャート作成:ニコラス・コーリー
さらに、金銀比価(ゴールド・シルバー・レシオ)は2022年12月中旬以降、銀が金に対してパフォーマンスが低いことを示しており、最近の上昇のみが過去数日間の下降チャネルから抜け出したことがわかる。また、金銀比価は20日移動平均線を上回り、50日移動平均線と200日移動平均線に近い水準で推移している。移動平均線の上抜けが確認されれば、金銀比価はさらに上昇する余地があるだろう。なお、金銀比価は買われすぎの領域にあるため、短期的には調整局面が見られる可能性もある。
銀/金 スプレッド 日足チャート

TradingViewでチャート作成:ニコラス・コーリー
どちらのチャートも、現在の上昇が行き過ぎである可能性を示しているが、銀が高騰するだけでなく、金も銀を上回るパフォーマンスを見せることに対して肯定的にとらえられる。今後3か月間、銀はさらに上昇する可能性があるだろう。