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原油価格見通し:OPECプラス会合の結果は?

木全哲也, ストラテジスト

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OPECプラス、WTI原油、サウジアラビア、減産延長、自主減産、FRB、金融政策、雇用統計―トーキングポイント

  • OPECプラスの減産延長、サウジの追加減産を受け、原油価格上昇
  • 個人トレーダーのセンチメントは原油価格上昇の兆候?
  • 上昇一巡後の原油価格の水準に注目
推薦者: 木全哲也
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米国雇用統計は、強弱入り混じる結果であったが、FRB高官から6月の利上げスキップを支持する発言が相次いでいたことから、金融市場の米国政策金利見通しに大きな影響は与えなかった。また、原油を含むリスク資産の重荷になっていた米国債務上限問題は、債務上限停止法案が成立、懸念は解消した。

注目のOPECプラス会合では、減産合意の2024年末までの延長を合意した。また、サウジアラビアは、日量100万バレルを自主的に追加で削減する。会合前にサウジアラビアは追加減産の可能性に言及していたものの、ロシアは追加減産に否定的な見解を示していたことから、追加減産を巡って不透明感が高まっていた。今回の決定を受け、WTI原油価格は74ドル近辺まで上昇、水平レジスタンスを上方ブレイクした(7時時点)。

一方、個人トレーダーは、原油価格に対して強気から弱気に転換しつつある兆候がある。これは、IGクライアントセンチメント(IGCS)を見れば分かる。IGCSは時に逆張り指標として機能することがある。IGCSからは最近、やや強気のシグナルが示されている。詳しく見てみたい。

原油のセンチメント見通し:やや強気

IGCSによると、原油を取引する個人トレーダーの約81%がネットロング(原油を買い持ち)にしている。ほとんどの持ち高はまだネットロングに傾いているため、価格は低下する可能性を示唆している。しかし、昨日からネットロングのポジションは8.98%低下している。また、ネットロングの割合は過去と比べて高水準であり、一段のロングポジションの積み増し余地は限定的であろう。このことを考えると、原油価格は上昇する可能性がある。

IG顧客センチメント:原油

推薦者: 木全哲也
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資料:IG顧客センチメント

原油価格のテクニカル分析:上昇一巡後の動きに注目

日足チャートで、下落トレンドからの転換を示唆する陽の包み足が成立している。また、OPECプラス会合の結果を受け、水平レジスタンスである73.21ドルを上方ブレイクし、上昇トレンドへの転換を示唆している。

WTI原油価格日足チャート

資料:Trading View

WTI原油価格の4時間足チャートで、9期間指数移動平均線が20、50期間指数移動平均線を上抜ける強気の「ゴールデンクロス」が成立している。また、ローソク足は各期間指数移動平均線を上抜けており、ゴールデンクロス同様上昇を示唆している。米国債務上限問題に対する懸念が解消し、来週に米FOMC(連邦公開市場委員会)を控える中、今週は原油価格に大きな影響を及ぼすイベントに乏しい。OPECプラス会合の結果を受けた原油価格の上昇一巡後も水平レジスタンス73.21ドルを上回る水準を維持した場合、現在の短期的な上昇トレンドの継続を見込む。その場合、4月末の高値76.72ドルへの上昇を見込む。一方、OPECプラス会合後の原油価格上昇一巡後に、73.21ドルを上回る水準を維持できなかった場合、心理的節目である70ドル、米エネルギー省からの原油購入観測が高まる67ドルまで下落する可能性がある。

WTI原油価格日足チャート

推薦者: 木全哲也
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資料:Trading View

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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

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