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日経平均見通し:日本株の下落余地

日経平均見通し:日本株の下落余地

木全哲也, ストラテジスト

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このページの内容

※2023年3月29日9時20分更新。

日経平均株価、先物、ドル円、ボラティリティ、金融環境-トーキングポイント

  • 東京都区部の消費者物価指数が金曜日に公表
  • ボラティリティやドル円からは日本株に下げ余地
  • テクニカル面では短期的に中立も下落トレンド継続が視野
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金融不安は解消したのか?

28日の日経平均は小幅高となった。本日29日の日経平均も前日の米国株式市場が小幅に下落したものの、小幅に上昇している(9時10分時点)。今週金融日に全国消費者物価指数と高い相関がある東京都区部の消費者物価指数(3月)が公表されるが、28日、日本銀行は「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」を公表した。日本銀行がインフレの基調的な動向を分析する上で重視する各種コアインフレ指標となるが、2月はまちまちの動きとなった。一部の指標の上昇率は鈍化したものの、伸びが拡大している指標も見られた。4月に植田新日銀総裁による初めての金融政策決定会合が開催される。通常は重要度が低いものの、金曜日の東京都区部の消費者物価指数は今後のインフレ動向、金融政策動向を占う上で重要になる可能性もあり注目したい。

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資料:日本銀行よりDailyFX.comが作成

米ドル円と日経平均

最近の米ドル円の動向は米国債利回りの動向で説明できる。世界的な金融不安を受け、米国債利回りが大幅低下、米ドル安円高が進行した。日経平均株価は為替の影響を受け、米ドル円と相関が高い傾向があるが、過去2週間は円高が進行している一方、日経平均株価は上昇しており、相関が薄れている。金融不安が欧米中心で日本への影響は限定的と思われていることが一因としてあるが、ドル円からは日経平均株価の下げ余地があろう。

日経平均・米ドル円(上段)と米ドル円・米国10年債利回り(下段)

Graphical user interface  Description automatically generated

資料:Trading Viewより作成

日米ボラティリティ指数

市場参加者の日米ボラティリティの予想値(インプライドボラティリティ)は既に低下に転じている。また、金融環境も金融不安の高まりを受け、一時引き締まったものの、金融不安が高まる前の水準に向けて回復してきている。金融不安は依然として燻っており、ボラティリティの上昇、金融環境が再び高まり、日経平均株価が下落するシナリオを念頭に置きたい。また金融環境が緩和方向に一段と回復した際には、現在据え置きから一回の利上げとなっている米国の政策金利見通しが、インフレ抑制のために引き上がる可能性もあろう。FRBによる利上げ期待が高まった際には、米金利上昇に伴う円安進行は日本株にプラスに働く可能性がある。しかしながら、世界的な景気後退懸念の高まり、米国株下落によるネガティブな影響の方が強いと思われるが、テクニカル面を踏まえた今後の日経平均の見通しは?

image3.png

資料:BloombergよりDailyFX.comが作成

日経平均先物:短期的には中立も下落が視野

4時間足では、下落トレンドの継続を示唆する上昇ウェッジが形成されている。上昇ウェッジのパターンが示唆する上昇軌道に沿った動きをする可能性もあるため、短期的な日本株の見通しは中立とする。下落トレンドが継続するかどうかは、フィボナッチリトレースメントの50%水準かつ上昇ウェッジ上限ライン近辺である27,450がレジスタンスとして機能するか注目したい。ドル円からは日経平均の割高感があること、日経平均のボラティリティ上昇余地があることから、現在26,930前後にあるウェッジ下限ラインのブレイクアウトが確認されれば、弱気に見通しを転換する。ブレイクアウト後は、3月16日に記録した安値26,190が視野に入る。

日経平均先物4時間足チャート

Chart, histogram  Description automatically generated

資料:Trading Viewより作成

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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

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