金相場 – トーキングポイント
金先物相場は、9月高値(1,735ドル)を試したが上抜けできず、50日SMA(1,718ドル)を下回って推移している。10月のオープニングレンジを維持できなければ、今後数日間、さらに下落する可能性がある。
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金相場は月初めのレンジ維持できなければ、弱含みの展開
9月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が伸びは鈍化したものの市場予想を上回ったことを受け、長期の米国債利回りが月間高値を更新する中、金先物相場には引き続き下落圧力がかかっており、高値と安値を切り下げながら、月間安値(1,660ドル)を試す勢いとなっている。
目先では、9月の米消費者物価指数(CPI)コア指数が前月の6.3%から6.5%に上昇すると予想されており、こうした米インフレ指標の発表が引き続き、金先物相場の動向を左右しそうだ。物価上昇が持続していることが確認されれば、米連邦準備制度理事会(FRB)は制限的な金融政策を維持する可能性がある。最新の米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の経済・金利見通し(SEP)では、2023年も利上げを続ける姿勢が示されている。
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資料:CME
CMEのフェドウォッチによると、市場は、11月2日に開催されるFOMC会合での75ベーシスポイントの利上げを70%以上見込んでおり、金相場はFOMC会合前に逆風にさらされる可能性がある。金相場は50日単純移動平均線(SMA、1,718ドル)をなかなか上抜けできずにいるため、8月と同じような値動きとなるかもしれない。
金相場は、9月高値(1,735ドル)を前に下げに転じており、下降している移動平均線に追随する可能性がある。10月のオープニングレンジを維持できなければ、年初来安値(1,615ドル)からの反発分を帳消しとする流れが続く可能性がある。
金相場 日足チャート
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資料:Trading View
- 金相場は、9月高値(1,735ドル)を試したものの突破できず、50日SMA(1,718ドル)を下回る水準で取引されている。このところの高値と安値の切り下げにより、相場は1,670ドル(エクスパンション50%)のエリアを下回る水準に押し戻されている
- 右肩下がりの移動平均線に追随しているように見えることから、8月と同様の値動きとなっている可能性がある。月間安値(1,660ドル)を維持できなければ、年初来安値(1,615ドル)から反発した分を取り消しながら、1,648ドル(エクスパンション50%)に向かって下降するかもしれない
- 1,601ドル(エクスパンション38.2%)から1,618ドル(リトレースメント50%)のフィボナッチが重なったエリア付近を終値で割り込むと、1,584ドル(リトレースメント78.6%)のエリアが意識され、その後は2020年4月の安値(1,568ドル)付近が焦点となろう
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推薦者: David Song
--- DailyFX.com 為替ストラテジスト デイビッド・ソン著
ソン氏に連絡するには、Twitter で@DavidJSongまでお願いいたします。