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ユーロ/米ドル 相場見通し:ユーロ圏のCPIに注目

ユーロ/米ドル 相場見通し:ユーロ圏のCPIに注目

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ユーロ/米ドル - トーキングポイント

ユーロ/米ドル相場は、先週のレンジ内で取引されており、2002年12月の安値(0.9859)を上回る水準を維持している。ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)はインフレ率の上昇を示すと予想されているため、ユーロ/米ドルはCPI発表により反発する可能性がある。

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ユーロ/米ドル 相場見通し:ユーロ圏のCPIに注目

ユーロは米ドルに対し、ジェローム・パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演をきっかけとした下落分を取り戻すべく、月間安値(0.9900)を目前に反発しているように見える。欧州中央銀行(ECB)専務理事兼主席エコノミストのフィリップ・レーン氏は 「次回9月の金融政策決定会合は新たな段階の始まりとなる 」と述べた。ECBは、FRBと同様の政策対応を迫られるプレッシャーを感じているのかもしれない。

このような状況下、8月のコアインフレ率は前年同月比4.1%上昇と、前月(同4.0%上昇)より上昇幅が拡大すると見られていることから、8月のユーロ圏CPIの発表は、ECBがより積極的な利上げ政策に動くとの思惑につながる可能性がある。レーン氏は「新段階では会合ごとのアプローチ(MBM)が基本となる」としているため、物価上昇圧力の高まりが確認されれば、ユーロは対米ドルで短期的に反発する可能性がある。

レーン氏は最近の講演で、「現在のインフレ率と目標水準との格差を縮めるうえで、いくつかの理由から(遅すぎず早すぎない)安定したペース(で利上げを行うこと)が重要」との考えを示している。「政策金利調整の規模と期間は、金利の動向と、現在のインフレ率と目標水準との格差を縮めるうえで、いかに適切なペースで(利上げが)実施されたかによって決まる 」と指摘しており、ECBが次回9月8日の会合でトーンを変えるかどうかはまだ分からない。

それまでは、ユーロ圏CPIの上昇は、ECBにより早いペースでの金融政策の正常化を促すため、ユーロ/米ドルは月間安値(0.9900)を上回る水準を維持する可能性がある。ユーロの対米ドルでの反発は、今年初めに見られたような個人トレーダーのセンチメントの傾きを緩和する動きにつながるかもしれない。

IGクライアントセンチメントによると、ユーロ/米ドルトレーダーの63.01%が現在、ネットロング(ユーロを買い持ち)しており、ロングとショートの比率は1.70対1となっている。

ネットロングのトレーダー数は昨日より4.10%少なく、先週より15.68%少ない一方、ネットショートのトレーダー数は昨日より38.96%増加し、先週より50.22%増加している。先週は72.35%のトレーダーがユーロ/米ドルをネットロングしていたため、ネットロングポジションの減少は群集行動を緩和した。一方、ネットショートポジションの急増は、相場が先週のレンジ内で取引されていることに起因している。

ユーロ/米ドル相場は2002年12月の安値(0.9859)を試したものの下抜けなかったため、今後数日間、反発する可能性がある。しかし6月に見られた値動きを再現するように、下降している50日単純移動平均線(1.0204)に沿って下落し続ける可能性も否めない。

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ユーロ/米ドル 日足チャート

Image of EUR/USD rate daily chart

資料:Trading View

ユーロ/米ドルは、2002年12月安値(0.9859)を試したものの踏みとどまったため、狭いレンジで推移しているようだ。相対力指数(RSI)は売られ過ぎの領域にとどまっており、短期的に反発する可能性を高めている

1.0220(エクスパンション161.8%)のエリアを再び視野に入れるには、1.0070(同161.8%)付近を終値で上抜ける必要があるが、相場は6月に見られた値動きを再現するように、50日SMA(1.0204)の下降曲線に沿って下落し続ける可能性がある

同時に、1.0070(エクスパンション161.8%)付近を終値で上抜ける勢いがない場合は、ユーロ/米ドル相場は0.9910(リトレースメント78.6%)から0.9950(エクスパンション50%)にかけてフィボナッチが重なるエリアに押し戻され、2002年12月安値(0.9859)を割り込めば、次は2002年10月安値(0.9685)が焦点になると予想される

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--- DailyFX.com 為替ストラテジスト デイビッド・ソン著

ソン氏に連絡するには、Twitter で@DavidJSongまでお願いいたします。

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