メイン コンテンツへスキップ

本ウェブサイトは、お客様に最高のブラウジング体験をしていただくためにさまざまなクッキー(Cookies)を使用しています。本ウェブサイトを引き続き利用されることにより、クッキー(Cookies)の利用に同意したものとみなされます。
クッキー(Cookies)ポリシーの詳細については、こちらまたはサイト下部にあるリンクをご確認ください。最新のプライバシーポリシーはこちらをご覧ください。

無料トレードガイド
購読する
Please try again
Select

ライブウェビナーイベント

0

経済指標カレンダー・イベント

0

通知を受け取る

ライブウェビナーイベント
経済指標カレンダー・イベント

もっと見る もっと見る
豪ドル・NZドル・カナダドル・メキシコペソ::中国リオープンの恩恵

豪ドル・NZドル・カナダドル・メキシコペソ::中国リオープンの恩恵

Tetsuya Kimata, ストラテジスト

共有する:

このページの内容

※2023年4月18日12時02分更新。

AUD、NZD、CAD、MXN、金融政策、資源国-トーキングポイント

原油相場見通し【無料】
原油相場見通し【無料】
推薦者: Tetsuya Kimata
原油相場見通し【無料】
ガイドを入手

RBAの変容?中国リオープン進展を確認

豪州準備銀行(RBA、中央銀行)の議事要旨が18日10時30分に公表された。4月の金融政策決定会合にて、主要中銀の中でカナダに続き利上げ停止を決定したが、25bpの利上げも検討したことが明らかになった。オーストラリアのインフレが高止まりした場合や雇用市場が堅調に推移した場合、利上げ再開が視野に入ろう。

18日11時に第一四半期GDP等の重要指標が中国で発表された。GDP成長率(前年比)は4.5%成長と前四半期の2.9%から加速し、市場予想を上回る成長となった。中国の今年の成長率目標である5%前後に近い数値であり、中国の経済再開(リオープン)が順調に進展していることが確認された。同時に発表された小売売上高の前年比は10.6%増と力強い伸びを見せ、失業率は5.3%の低下しており、今後も中国の内需が底堅く推移することを示唆している。リオープンが一段と進展するにつれ、資源需要の高まりから資源価格の上昇要因となる可能性がある。

Graphical user interface  Description automatically generated

資料:DailyFX.com 経済指標カレンダー

15日土曜日に発表された中国の3月新築住宅価格は前月比0.5%上昇、前年比でも0.8%低下と2月の1.2%低下から低下幅が縮小した。中国の景気回復において、不動産市場が回復するかどうかが一つの注目点である。15日発表の新築住宅価格の結果は、中国当局の規制緩和等を背景に不動産市場が回復、今後の一段の景気回復を示唆している。

Chart, line chart  Description automatically generated

資料:Trading Economics

中国景気回復は、資源価格に加え中国と経済的に結びつきの強い国の通貨、豪ドルやニュージーランド等の上昇要因となる可能性がある。豪州、ニュージーランド、またカナダやメキシコといった資源国ではインフレ状況の違い等を背景として金融政策に乖離が生まれ始めているが、今後の豪ドル、NZドル、カナダドル、メキシコペソの見通しは?

豪ドル/米ドル:中立

経済的に結びつきの強い中国景気の回復は豪ドル高に寄与しよう。またRBAの利上げ織り込みは小幅なものに留まっており、利上げ織り込み剥落による豪ドル安進展のリスクは低い。利上げ再開が意識された場合は豪ドル高が進展する可能性もある。しかしながらフィボナッチリトレースメント38%の水準0.67813が強いレジスタンスとなっている。RSI(相対力指数)や移動平均線は強いシグナルを出していない。加えて、相場の継続・反転どちらもあり得るアセンディングトライアングルパターンを形成しており、テクニカル面を踏まえ当面の見通しを中立とする。

豪ドル/米ドル日足チャート

Chart, line chart  Description automatically generated

資料:Trading Viewより作成

ニュージーランドドル/米ドル:NZドル安

日足チャートでは0.60838~0.65141のレンジ内で引き続き推移している。一方、MACDラインは下向きかつシグナルラインを下回っており、弱気を示唆している。4時間足チャートを確認すると、トレンドラインを下方ブレイク後、一時トレンドラインに回帰したものの、すぐに反落(NZドル安米ドル高)している。また、弱気シグナルである三役逆転が成立している。MACD(移動平均収束拡散手法)ラインもシグナルラインを下回っており、弱気を示唆している。更に、中国景気の回復はNZドル高要因であるものの、ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)の利上げは既に織り込まれており、利上げ織り込み剥落によるNZドル安の余地もあることから、一段のNZドル安米ドル高を見込む。

ニュージーランドドル/米ドル日足チャート

image4.png

資料:Trading Viewより作成

ニュージーランドドル/米ドル4時間足チャート

Chart, histogram  Description automatically generated

資料:Trading Viewより作成

米ドル/カナダドル:カナダドル高

重要な水平サポートラインである1.36541を下方ブレイク(米ドル安カナダドル高)し、米ドル安カナダドル高が鮮明になっている。200日指数移動平均線を下方ブレイク(カナダドル高)できるかの攻防となっている。中国リオープン進展は原油価格上昇に繋がり、産油国であるカナダドルの上昇要因となろう。また、主要中銀の中で先駆けて利上げ停止を実施したカナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は利上げの必要性や利下げの検討は時期尚早と発言しており、今後利上げ再開の可能性が意識され、一段の米ドル安カナダドル高進展を見込む。今年の下値(カナダドル高)である1.32620が視野に入る。

米ドル/カナダドル日足チャート

Chart, line chart  Description automatically generated

資料:Trading Viewより作成

米ドル/メキシコペソ:メキシコペソ高継続

週足チャートを確認すると、9、20、50、200期間指数移動平均線が下向き、かつ下から順の米ドル安メキシコペソ高を示唆する「パーフェクトオーダー」が成立している。日足チャートでも同様に9、20、50、200日指数移動平均線がメキシコペソ高を示唆する「パーフェクトオーダー」が成立しており、一段の米ドル安メキシコペソ高を見込む。23年1月まで形成していたそれまでのメキシコペソ高トレンドの継続を示唆する下降レクタングルパターンの価格幅からは16.85までのメキシコペソ高を見込む見込まれる。カナダ同様メキシコは産油国であり、中国リオープンに伴い原油価格が上昇した際はメキシコペソの上昇要因になることが見込まれる。

米ドル/メキシコペソ週足チャート

Graphical user interface, chart  Description automatically generated

資料:Trading Viewより作成

米ドル/メキシコペソ日足チャート

Chart, line chart  Description automatically generated

資料:Trading View

トレードに役立つメール配信サービス

DailyFXからタイムリーで国内外のマーケット情報を受け取ることができます。

登録する

--- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。