米ドル、米ドル/シンガポールドル、米ドル/タイバーツ、米ドル/インドネシアルピア、米ドル/フィリピンペソ– ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国の通貨に対するテクニカル分析
- 米ドルはASEANの通貨に対して再び上昇に転じる
- 米ドル/シンガポールドル、米ドル/インドネシアルピア、米ドル/フィリピンペソのブレイクアウトに注目
- 米ドル/タイバーツはブレイクアウトする可能性があるが、RSIに注意したい
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テクニカル分析について
推薦者: Daniel Dubrovsky
FX東南アジア通貨①シンガポールドル テクニカル分析– やや強気
米ドル/シンガポールドルが50日単純移動平均線の下へのブレイクを維持できなかった後に、米ドルはシンガポールドルに対して再び上昇しています。50日単純移動平均線と100日単純移動平均線はゴールデンクロスを形成しており、5月の高値(1.3962〜1.3986)が焦点となるでしょう。そのためには、1.3881のフィボナッチ・エクステンション38.2%のレジスタンスラインを上抜ける必要があります。5月の高値を上抜けると、フィボナッチ・エクステンション78.6%の1.4115に近づく前に、61.8%の1.4017が見えてきます。
米ドル/シンガポールドル 日足チャート

FX東南アジア通貨②タイバーツ テクニカル分析– 中立
米ドルはタイバーツに対しても再び上昇しています。米ドル/タイバーツは、34.759〜34.850のレジスタンスゾーンに位置しています。RSIのダイバージェンスは上昇の勢いの弱まりを示しています。このサインは下落に転じる可能性があり、その場合、50日単純移動平均線に焦点が戻されるでしょう。50日単純移動平均線を下抜けた場合、33.861〜34.000のサポートラインとレジスタンスラインの転換ゾーンが再び見えてきます。レジスタンスゾーンを上抜けると、フィボナッチ・エクステンション38.2%の35.1と50%の35.426に焦点が当たります。
米ドル/タイバーツ 日足チャート

FX東南アジア通貨③インドネシアルピア テクニカル分析– やや強気
米ドルはインドネシアルピアに対しても上昇を続けています。米ドル/インドネシアルピアは、5月からの短期的な下落トレンドラインをブレイクしており、上昇を続ける可能性が高いと言えます。当面のレジスタンスラインはフィボナッチ・エクステンション38.2%の14594と考えられます。このレジスタンスラインを上回ると、5月の高値である14730に再び向かう可能性があります。ただし、下落した場合、14402〜14438のサポートラインとレジスタンスラインの転換ゾーンを中心としたサポートゾーンが見えてくるでしょう。
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推薦者: Daniel Dubrovsky
米ドル/インドネシアルピア 日足チャート

FX東南アジア通貨④フィリピンペソ テクニカル分析 – やや強気
米ドルはフィリピンペソに対しても上昇を続けています。米ドル/フィリピンペソは、昨年から始まった上昇ウェッジをブレイクアウトしそうなことが確認できます。これは米ドル/フィリピンペソにとって、強気なサインとなる可能性があります。当面のレジスタンスラインは、フィボナッチ100%の53.890が見えてくる前に、フィボナッチ・エクステンション78.6%の53.307となるでしょう。下落して上昇ウェッジの内側に入る場合は、上昇ウェッジの底付近に焦点が置かれることになり、上昇ウェッジが継続する可能性が高いと言えます。
米ドル/フィリピンペソ 日足チャート

--- DailyFX.comストラテジスト ダニエル・ドゥブロフスキー氏著
ドゥブロフスキー氏に連絡するには、下のコメント欄を使用するか、Twitterで@ddubrovskyFX までお願いいたします。
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