米ドル、米ドル/シンガポールドル、米ドル/タイバーツ、米ドル/フィリピンペソ、米ドル/インドネシアルピア–ASEAN諸国通貨テクニカル分析
- 先週、米ドルはほとんどのASEAN諸国の通貨に対して弱くなった
- 米ドル/シンガポールドル、米ドル/タイバーツ、米ドル/フィリピンペソ、米ドル/インドネシアルピアは主要な上昇トレンドを維持
- さらなる下落が見られた場合、問題が起きる可能性があるため注意したい
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FX東南アジア通貨①シンガポールドルの テクニカル分析による見通し– 中立
先週、米ドルはシンガポールドルに対して弱くなりました。それでも、2月からの米ドル/シンガポールドルの上昇トレンドは維持されています。値動きはフィボナッチ・リトレースメント38.2%の上に、中立の足長(上下に長いヒゲのある)十字線のローソク足パターンを残しました。このサインは、売りと買いの勢力が拮抗していることを示しています。上値が重くなれば、5月の高値である1.3986に向けた上昇を再開する可能性があるでしょう。そうでなければ、サポートラインを下抜けた後、50日単純移動平均線に焦点が当てられます。
米ドル/シンガポールドル 日足チャート
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FX東南アジア通貨②タイバーツ のテクニカル分析による見通し– やや強気
先週、米ドルはタイバーツに対しても低調でした。注目したいポイントは、米ドル/タイバーツは2月からの上昇トレンドラインの下で終値を維持できなかったことです。これは強気な見通しを維持していますが、上昇トレンドラインを終値で下抜けした場合は、弱気な見通しが強まる可能性があります。その場合、50日移動平均線に焦点が当てられます。そうでなければ、上昇トレンドの再開には2017年4月の高値である34.816を上回ることが必要になるでしょう。その場合、フィボナッチ123.6%のラインである35.313が見えてきます。
米ドル/タイバーツ 日足チャート
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FX東南アジア通貨③フィリピンペソの テクニカル分析による見通し– 中立
フィリピンペソに対しては、米ドルは堅調な状態を維持しています。米ドル/フィリピンペソは約1年間、上昇ウェッジ内で上昇トレンドを続けています。そのため、全体的に強気の見通しも継続していると言えます。ただし、短期的には、弱気のヘッドアンドショルダーを形成しているように見えます。52.120付近のネックラインを下回るとウェッジの下限が焦点となり、さらなる下落が始まる可能性があります。そうでなければ、反発のサポートラインは2019年8月の高値である52.80に焦点が当てられるでしょう。
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米ドル/フィリピンペソ 日足チャート
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FX東南アジア通貨④インドネシアルピアの テクニカル分析による見通し – やや強気
先週、米ドルはインドネシアルピアに対して上昇して引けました。しかし、米ドル/インドネシアルピアは弱気のベアリッシュ・エンガルフィング(陰の包み足)のローソク足パターンが現れています。このサインは下落が差し迫っていることを意味するものではありませんが、投資家は今後数日間の動向に注目すべきでしょう。さらなる下落が確認されると、下落トレンドの兆候が現れる可能性があり、その場合は20日単純移動平均線に焦点が当てられるはずです。上昇が続いた場合、フィボナッチ161.8%のラインである14805が見えてくるでしょう。
米ドル/インドネシアルピア 日足チャート
![USD/IDR Daily Chart](https://a.c-dn.net/b/1RvO2D/US-Dollar-Down-but-Not-Out.-Where-to-for-USDSGD-USDTHB-USDPHP-USDIDR_body_Picture_6.png)
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・ドゥブロフスキー著
ドゥブロフスキー氏に連絡するには、下のコメント欄を使用するか、Twitterで@ddubrovskyFX までお願いいたします。