※2023年3月7日10時55分更新
天然ガス、上昇ウェッジのブレイクアウト - テクニカル面のアップデート
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日足チャート -2022年6月以来最大の下げ
天然ガス価格は先週、昨年7月以来最大の上昇率を記録したが、週明け6日は一転、大きく値を下げた。14.52%下落し、下落率は2022年6月以来最大となった。ファンダメンタルズ要因としては、天候見通しが主要な原動力だった。ブルームバーグによると、米国の天候予報は先週末、より温暖になるとの見通しに転換した。天然ガスの在庫水準が依然として高い中、天然ガス需要が減少するとの懸念が高まり、売りが加速した。
下図の日足チャートに注目すると、天然ガス価格は20日単純移動平均線(SMA)近辺まで値を戻している。20日SMAは当面のサポートとなり、これを下方ブレイクすると、2月の安値1.967に向かって下落する可能性がある。その先には、2020年の底値1.44も控えている。一方、当面のレジスタンスは50日SMAとフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準3.297だろう。
資料:TradingView
4時間足チャート – 上昇ウェッジの下方ブレイクに注目
短期の4時間足チャートでは、再び弱気な展開になりつつあるように見える。2月末から筆者は、弱気なチャートパターンである上昇ウェッジが形成されていることに注目してきた。6日は、このパターンの下方ブレイクが確認された。これにより、昨年12月末から2月末にかけて続いた下降トレンドが復活する可能性が開かれた。
当面のサポートは、100期間SMAとフィボナッチ・リトレースメント水準のミッドポイントである2.498になるだろう。これらを割り込むと、61.8%の水準2.373、78.6%の水準2.195が視野に入ってくる。一方、当面のレジスタンスは38.2%の水準2.622、その後は23.6%のポイント2.777が控えている。



資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。