※2023年2月24日11時05分更新
天然ガス、続伸、重要な移動平均線に注目 - テクニカル面のアップデート
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日足チャート – 2日間の上昇率は昨年11月以来最大
過去2営業日で、天然ガス価格は11.5%超上昇し、上昇率は昨年11月初旬以来最大となった。これに伴い、RSI(相対力指数)では強気のダイバージェンスがさらに強まり、下降モメンタムが薄れていることを示した。相場は反転するのだろうか? それとも、引き続き下降トレンドが優勢のままだろうか?
下記の日足チャートを見ると、天然ガス価格は1.967で安値を付けた後、上昇に転じ、フィボナッチ・エクステンション100%の水準2.326を再び試す展開となっている。より長い目で見ると、弱気のチャートパターンであるヘッドアンドショルダー(三尊天井)は継続しており、2020年の安値1.44に向け下降することを示している。
当面のレジスタンスは2.326である。これを上方ブレイクすると、20日単純移動平均線(SMA)が意識される。20日SMAが重要なレジスタンスとなり、上値を抑える可能性がある。さらに上げ幅を拡大すると、2021年5月の安値2.832が視野に入る。
資料:TradingView
4時間足チャート – レクタングルの底辺まで回復
4時間足チャートを見ると、直近の反発の動きがよく分かる。天然ガスは、2月上旬を始点とする下降レクタングルの底辺まで値を戻し、取引を終了した。底辺は2.341に位置していたが、記事執筆時点では、ブレイクの確認はできない。価格はまた、100期間SMAに直面しようとしており、これが上値を抑制する可能性がある。
下落に転じ、2.341を下回った場合は、現在の2月安値である1.968を維持できるかが焦点となる。一方、100期間SMAを上方ブレイクすると、レクタングルの上辺である2.657付近が意識されることになる。上辺の上抜けが確認されれば、強気な見通しが強まるだろう。



資料:TradingView
--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。