天然ガス価格見通し：下値が固まりつつある？

天然ガス - 価格見通し

• 天然ガス価格の値動きはこのところ安定している
• 小幅反発/レンジ拡大の兆候が現れているように見える
• 注目すべき水準とは？

推薦者： Manish Jaradi

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天然ガス価格の値動き予測

米国の天然ガス相場が最悪期を脱したと結論づけるのは時期尚早かもしれない。しかし、しばらくの間は、小幅反発やレンジの拡大が最もありそうなシナリオである。

確かに、1時間足チャートだけでなく、複数の時間枠チャートで見ると、トレンドは依然として下降している。実際、最近の記事で指摘したように、昨年末に発生した大型のダブルトップのパターン（2022年の高値で形成）は、さらなる下降を示しており、2020年の安値1.45付近を目指して値を下げる可能性がある（週足チャート参照）。

天然ガス 週足チャート

チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：Tradingview

さらに240分足チャートを確認しても、天然ガス価格が弱気な軌道を転換する兆候はほとんど見られない。しかし、最近になって、もみ合いレンジが拡大する兆しが見え始めている。

天然ガス 240分足チャート

チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：Tradingview

ここ数日、日足チャートで弱気への反転が相次いでいるのは、価格を押し上げようとする強気派の試みが今のところ成功していないことを示している。そのような動きがあるにもかかわらず、価格はここ数日、安値を更新しておらず、（価格がレンジ内で弱気に傾きつつ下げ渋っていた）1月の局面とは異なっている。

天然ガス 日足チャート

チャート作成：マニッシュ・ジャラディ、資料：Tradingview

長期のタイムフレームチャートでは売られ過ぎで、短期タイムフレームチャートでは上昇のモメンタムが改善されていることから、最近の値動きは下げ止まりの状態がさらに続く傾向、あるいは小反発が始まる前兆につながる可能性がある。

240分足チャートが示すように、天然ガス価格は月初から2.35－2.65の横ばいレンジで推移している。当面のレジスタンスである2.65－2.75のエリア（240分足チャートの一目均衡表の雲を含む）を上抜ければ、200期間移動平均線（3.20付近）に向かって上昇する可能性が開かれる。

--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著